エチャゲ

エチャゲ（Municipality of Echague）

エチャゲはフィリピンのイサベラ州南部に位置する1級町で、2015年の国勢調査によれば、人口は79,094人です。この町は、絶滅の危機にある先住民族のヨガド語が話されており、地域の住民によってこの言語と文化が大切に保護されています。日本による太平洋戦争の資料では、エチャゲは「エチアゲ」と表記されていました。

歴史

エチャゲの歴史は1856年以前に遡ります。当時のカガヤンバレー地域はカガヤン州とヌエヴァ・ビスカヤ州から成り立っており、カガヤン州はトゥマウイニの北からアパリまでの町、ヌエヴァ・ビスカヤ州はイラガンからアリタオにかけての町で構成されていました。その後、1856年5月1日にカガヤンバレー地域の発展を目的とした王室布告が発布され、新しい州が設立されることになりました。この新たにできた州はスペイン女王イサベル2世にちなんで「イサベラ州」と名付けられ、エチャゲ（当時はカマラグと呼ばれていた）もその一部となりました。

1752年に設立されたエチャゲは、1753年5月12日に聖ヨセフの保護の下で教会が建設され、多くの人々が集まりました。宣教師たちは一時期、町をカガヤン川の岸から約10キロ離れたガナノ川へ移動させようとしましたが、カガヤン川沿いの土壌が豊かだったため、住民の反発を受けました。それでも1776年には住民は強制的に移送されることとなり、約72年後に再びカマラグ地域に戻りました。この地域はスペインの総督Rafael de Echagüe y Berminghamにちなんでエチャゲと名付けられました。

バランガイ

エチャゲは64のバランガイ（地区）から構成されており、それぞれのバランガイは地域社会の重要な一部として機能しています。各バランガイは独自の文化や伝統を持っており、地域のイベントや祭りにおいてその特色が表れています。

人口

エチャゲの現在の人口は79,094人であり、地域の多様性や文化的背景はこの町の魅力の一つとなっています。住民は主に農業や商業に従事しており、地域経済を支えています。特に、ヨガド語を話す先住民族の存在は、エチャゲの文化的アイデンティティに大きな影響を与えています。

気候

エチャゲは熱帯性気候に属し、年中温暖な気候が特徴です。特に雨季と乾季がはっきりしており、農業活動には適した環境が整っています。地域の住民は自然環境を生かして農業を行い、地元の特産品を生産しています。

教育

エチャゲでは教育も重要視されており、いくつかの教育機関があります。中でも、イサベラ州立大学のメインキャンパスは地域の教育の中心となっています。多くの学生がここで学び、その後地域社会に貢献しています。

外部リンク

• - イサベラ州公式サイト
• - エチャゲの紹介ページ

このように、エチャゲは歴史、文化、教育が融合した魅力的な町です。

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