エッパ・リクシー

エッパ・リクシーの野球人生

エッパ・リクシー（Eppa Rixey）は、1891年5月3日にバージニア州カルペパー町で誕生したプロ野球選手で、主に左腕投手として名を馳せた。彼は「エフタ」というニックネームでも知られ、通算266勝の記録を持っていた。これは、ウォーレン・スパーンによって破られるまで、ナショナルリーグにおける左腕投手の勝利数の記録であった。

初期のキャリアとフィリーズでの成功

リクシーはバージニア大学を卒業後、1912年にフィラデルフィア・フィリーズに入団した。プロ入り初年から23試合に登板し、10勝10敗、防御率2.50という成績を記録し、先発投手としての地位を確立した。彼は1915年にはワールドシリーズに出場し、1916年には22勝を挙げ、防御率1.85を記録した。この年は彼のキャリアの中でも特に輝かしい時期となる。

戦争とその後の復活

1918年には第一次世界大戦に従軍することとなり、一年間のブランクを迎えたが、戦後に戻ってからはなかなか勝利を重ねることができなかった。1920年オフにはフィリーズからシンシナティ・レッズに移籍。その後、彼は再び活躍し始め、1922年には25勝13敗で最多勝利投手に輝く復活劇を見せた。この成功は彼のキャリアを大きく変える契機となった。

晩年のキャリアと記録

1930年以降、リクシーは年齢と共に衰えを見せ始めたが、それでもレッズに42歳まで在籍し、その間に1922年、1923年、1925年の3シーズンで20勝以上を記録した。彼は1933年に現役を引退し、その通算266勝は当時の左腕投手の最高記録として語り継がれることとなった。

名誉と引退後の生活

彼の偉業は1959年にレッズの殿堂入り、さらに1963年にはアメリカ野球殿堂に選出されることで称えられた。リクシーは1963年にシンシナティにて76歳でこの世を去った。彼の投手としての数字や成功は、今でも多くの野球ファンに愛され続けている。

統計データと評価

リクシーの通算成績は694試合で1522打数291安打、ホームラン3本、打点111、打率.191に上る。特にリクシーが投手としてのみならず、バッターとしてもチームに貢献していたことがうかがえる。彼がワールドシリーズに出場したのは1915年で、これは彼のキャリアにおいて特筆すべき出来事であった。

彼の記録としては、1回の最多勝利タイトルを獲得し、ナショナルリーグの偉大な左腕投手としていつまでも語り継がれる存在となった。彼の存在は、野球界において大きな影響を与え続けている。

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