エディンバラ・ラグビー

エディンバラ・ラグビー（英: Edinburgh Rugby）は、スコットランドの首都エディンバラを本拠地とする、伝統あるプロフェッショナルなラグビーユニオンクラブです。チームはエディンバラ・ラグビー・スタジアムをホームグラウンドとしています。

チームの起源は非常に古く、1872年に設立されました。しかし、プロリーグへの参加は2001年と比較的新しく、同年に創設されたケルティックリーグ（現在のユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップの前身）に初期メンバーとして参戦しました。それ以来、このリーグにおいて重要なクラブとして活動を続け、現在のユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップに至るまでの様々な呼称変更を経てきました。プロ14と呼ばれていた時代の2008年シーズンには、リーグ戦で最高位となる2位という優れた成績を収めています。

エディンバラ・ラグビーは、その長い歴史の中で、国内外を代表する数多くの才能ある選手を輩出してきました。特にスコットランド代表においては、チームのOBが中心的な役割を担ってきました。例えば、スコットランド代表の最多キャップ記録保持者であり、2007年、2011年、2015年と3度のワールドカップに出場した伝説的なフッカー、ロス・フォードはエディンバラで長く活躍しました。また、スコットランド代表のキャプテンを務めた経験を持つマイク・ブレア（85キャップ）や、同じくスコットランド代表のキャプテンであり、ワールドカップに3大会（2007年、2011年、2019年）出場したフランカーのジョン・バークリー（76キャップ）も、このクラブのOBとして知られています。

スコットランド代表以外にも、ニュージーランド代表でキャプテンも務めた経験を持つトッド・ブラックアダーのような国際的なスター選手もかつてエディンバラに所属していました。ワールドカップ出場経験のある選手も非常に多く、スコットランド代表からはアラスデア・ストロコッシュ、ケビン・ブライス、ライアン・グラント、デビッド・デントン、ティム・ビッサー、アラスデア・ディッキンソン、マット・スコット、シモン・ベルクハーン、ジェイミー・バッティ、ローリー・サザーランド、ベン・トゥーリス、マグナス・ブラッドベリー、スチュアート・マッキナリー、ヘンリー・ピルゴス、WP・ネルといった面々がエディンバラの選手としてワールドカップの舞台に立っています。特に、スチュアート・マッキナリー（2019年、2023年）、ヘンリー・ピルゴス（2015年、2019年）、アラスデア・ディッキンソン（2011年、2015年）、WP・ネル（2015年、2019年）、ベン・トゥーリス（2015年、2019年）は複数大会に出場しており、チームの国際経験の豊富さを示しています。ベン・トゥーリスは現在、日本の花園近鉄ライナーズでプレーしています。

また、フィジー代表のネタニ・タレイ（ワールドカップ3大会出場）やビリアメ・マタ、トンガ代表のアレキ・ルツイやナシ・マヌ、アルゼンチン代表のフアン・パブロ・ソシーノやラミロ・モジャーノ、イタリア代表のピエトロ・チェッカレリ、アメリカ合衆国代表のジェームズ・ヒルターブランド、サモア代表のジョーダン・レイなど、様々な国の代表選手もエディンバラでプレーし、その才能を輝かせました。

15人制ラグビーだけでなく、セブンズ（7人制ラグビー）においてもクラブは功績を残しており、マーク・ロバートソンはリオデジャネイロオリンピックに7人制イギリス代表として出場し、銀メダルを獲得しています。

これらの歴代選手の功績は、エディンバラ・ラグビーが才能ある選手を惹きつけ、育成する確固たる基盤を持っていることの証です。クラブは現在もユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップで活動しており、ライバルチームとしのぎを削りながら、リーグの頂点を目指しています。2024-25シーズンのスコッドも新たに編成され、今後のエディンバラ・ラグビーの活躍と、次世代のスター選手の台頭が期待されます。

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