エディ・グアダード

エドワード・エイドリアン・グアダード（Edward Adrian Guardado, 1970年10月2日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ストックトン出身の元プロ野球選手であり、現在は野球指導者として活躍しています。左投右打の投手として、主にMLB（メジャーリーグベースボール）でその才能を発揮しました。

経歴

グアダードは1990年のMLBドラフトでミネソタ・ツインズから21巡目（全体570位）で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。当初は先発投手として起用されることもありましたが、1995年以降はリリーフ投手としてメジャーに定着しました。

2001年には、クローザーのラトロイ・ホーキンスの不調もあって抑えを任される機会が増え、12セーブを記録しました。翌2002年にはシーズン当初からクローザーとして起用され、45セーブを挙げ、オールスターにも選出されるなど、キャリアハイのシーズンを送りました。この45セーブは、リック・アギレラの持っていたチーム記録（42セーブ）を11年ぶりに更新するものでした。

しかし、オールスター出場が決まった際、グアダードは契約時にオールスター選出のボーナス条項がないことに気づきます。これは、彼がそれまで主に中継ぎとしてプレーしており、オールスターに選ばれるとは予想していなかったためでした。

2004年にはシアトル・マリナーズにFA移籍。しかし、故障の影響もあり、18セーブに終わりました。2005年には、当時のチーム記録となる27連続セーブ成功を含む36セーブを記録しました。2006年シーズン途中にシンシナティ・レッズへトレードされ、移籍後は防御率1.29と復調を見せましたが、シーズンオフに左肘のトミー・ジョン手術を受け、2007年は15試合の登板にとどまりました。

2008年にはテキサス・レンジャーズと契約し、C.J.ウィルソンらとクローザーの座を争いました。同年シーズン途中にマーク・ハンバーガーとのトレードで古巣のツインズに復帰。2009年には再びレンジャーズとマイナー契約を結び、開幕ロースター入りを果たしましたが、同年限りで現役を引退しました。

引退後は指導者としての道を歩み、2015年から2018年までツインズでブルペンコーチを務めました。また、2015年にはツインズの球団殿堂入りを果たしています。

プレースタイル

グアダードは、90mph（約145km/h）前後の直球にスライダー、カーブ、スプリッターなどを織り交ぜた投球が持ち味でした。球速は平均的でしたが、腕の角度を変えるなど、投球術で打者を翻弄する技巧派投手でした。

人物

ツインズ時代には、入場曲にAC/DC|AC_DCの"Thunderstruck"を使用していました。マリナーズ時代には、チームメイトであったトレバー・ホフマンと同じAC/DC|AC_DCの"Hells Bells"に変更しています。ちなみに、"Thunderstruck"は後にJ.J.プッツも入場曲として使用しました。

タイトル・記録

最多セーブ投手：2002年
MLBオールスターゲーム選出：2回（2002年、2003年）

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