エディ・コリンズ

エドワード・トローブリッジ・コリンズ・シニアの軌跡

エドワード・トローブリッジ・コリンズ・シニア（1887年5月2日 - 1951年3月24日）は、ニューヨーク州ミレルトン出身の著名なプロ野球選手で、主に二塁手として活躍しました。彼は右投げ左打ちで、「生意気」という意味のニックネーム「Cocky」を持つことで知られています。コリンズは19歳でプロデビューし、25年もの長きにわたって現役を続け、最終的に3300安打以上を記録しました。彼は20世紀最高の二塁手の一人として称賛されており、そのキャリアは多くの野球ファンに記憶されています。

経歴

アスレチックス時代

コリンズは、1906年にフィラデルフィア・アスレチックスから「サリバン」という名義でプロ入りしました。1907年に本名でアスレチックスに加入し、1909年にはスタメンの二塁手として定着。打率.347、67盗塁という成績を残し、翌年にはリーグ初の盗塁王となりました。コリンズはコニー・マック監督のもと、スタフィー・マッキニス、ジャック・バリー、フランク・ベーカーとともに『10万ドルの内野陣』の一員として4度のワールドシリーズ出場を果たしました。

独自の「チョーク・グリップ」を用いたバッティングスタイルにより、コリンズは1909年から1915年までの7年間、打率.320以上を維持し続けました。1914年には、公式記録上はタイ・カッブに譲る形でしたが、首位打者となり、シーズンMVPにも選出されました。

ホワイトソックス時代

1915年からはシカゴ・ホワイトソックスへ移籍し、初年度には打率.332、46盗塁を記録。その年の119四球はリーグ最多で、出塁率は驚異の.460に達しました。1917年にはワールドシリーズで活躍し、チームを優勝へと導く重要な役割を果たしました。一方、1919年にはブラックソックス事件でチームが大きな打撃を受けましたが、コリンズは1920年に224安打、打率.372という素晴らしい成績を残します。

また、コリンズは1923年と1924年に連続で盗塁王を獲得。さらに、この期間中にはホワイトソックスの選手兼任監督も務め、成績を維持し続けていました。

アスレチックス復帰

1926年のオフにホワイトソックスを退団し、アスレチックスへ復帰。1930年には43歳で選手を引退しました。

引退後の活動

引退後のコリンズは、1932年にアスレチックスのコーチとしてその経験を活かしました。また、1933年から1947年にかけてボストン・レッドソックスのゼネラルマネージャーを務め、ボビー・ドーアやテッド・ウィリアムズとの契約などを手がけ、チームの再建に寄与しました。1939年には、記者投票でアメリカ野球殿堂入りを果たしました。

1951年、ボストンでその生涯を終えたコリンズの息子、エディ・コリンズ・ジュニアも一時アスレチックスでプレーしましたが、実働はわずか3年でした。エドワード・コリンズの功績は、今なお多くの野球ファンに語り継がれています。彼の業績はメジャーリーグ史において際立ったものであり、後世にも大きな影響を与えています。

成績と記録

コリンズは通算で744盗塁を記録し、これは歴代7位の数字です。また、通算犠打数である512は歴代1位として、その名が残っています。彼はワールドシリーズに6回出場し、128打数で42安打を記録。特に1912年には、1試合の最多盗塁数となる6盗塁を達成するなど、そのプレーは印象的でした。コリンズの功績は現在でも語り継がれ、彼の名は野球界で特別なものであり続けています。

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