エディ号 (東京 - 徳島線)

エディ号とは

エディ号（エディごう）は、徳島バスとその提携会社が共同で運行していた、高速バスの路線の一つです。この路線は、主に徳島から東京へと向かう夜行便で、運行開始以来、多くの利用者に親しまれてきました。エディという愛称は、英語の「Eddy」に由来し、“渦”を意味し、鳴門海峡の渦潮を象徴しています。特に、京浜急行バスとの共同運行により、東京と徳島間を結ぶ重要な輸送手段として位置づけられています。

概要

エディ号の運行は1989年7月14日にスタートしました。それ以前にも、1988年8月には帰省バスの運行が行われ、その際にエディ号という愛称が初めて使われました。この帰省バスの運行には大きな需要があり、当時1250人が利用するほどの人気を誇りました。このため、定期路線としての運行が決定されました。

当初、エディ号は神戸市須磨区から淡路フェリーを利用して明石海峡を渡るルートを取っていました。これは当時、明石海峡大橋が未開通だったための特異な対策でしたが、橋の開通に伴いフェリーを使わなくなり、新たなルートが設けられました。2017年時点でフェリー航送を行う定期バスは鹿屋市コミュニティバスのみとなっており、エディ号特有の運行形態を持っていました。

運行情報

エディ号は、従来の夜行バスと同様の形式で運行されており、平日のみでなく、週末も含め、ほぼ毎日運行されています。運行は、片道1便を京浜急行バス、翌日には徳島バスが担当する形になっています。一般的に、エディ号は夜に出発し、朝の時間帯に到着する設計になっており、ビジネス出張や観光、帰省など様々な目的で利用されていました。

過去の運行形態

エディ号の過去の運行形態は興味深いものでした。運行初期には、フェリー利用の特性もあって、乗客は途中の停留所ではなく、直接片道での利用が主となっていました。また、運行途中ではアクティブな停車ポイントも必要とされ、サービスエリアなどでの休憩時間も設けられています。

バス車両は、独立した3列シートを持ち、トイレが完備されたスーパーハイデッカー車が多く使用されていました。旅の快適さを重視し、膝掛け毛布やリラックス用のスリッパ、お茶や冷水の提供など、乗客に配慮がなされています。このようなサービスが、エディ号を利用する一因ともなっているでしょう。

沿革

1988年に運行が始まってから、エディ号は様々な時期に変遷を経てきました。1998年には明石海峡大橋の開通によりルートが変更され、2005年からは渋谷に停車を開始しました。また、2012年には新東名高速道路が開通し、ルートが改善されました。運行会社も、その時期に応じて変更があり、京浜急行バスと徳島バスは共にその運行システムを支え続けてきました。

2019年には運行形態にさらなる変更があり、阿南発着便が廃止、シンプルな2号線の経由に変更され、効率的で使いやすいシステムを模索しています。これらの施策は、利用者のニーズと時代の変化に応じたものであり、今後の運行に対しても期待が寄せられています。

結論

エディ号は、徳島と東京を結ぶ重要な輸送手段であり、その快適性と利便性から多くの人々に愛され続けています。夜行便特有の魅力を持ちつつ、運行の改善やサービスの向上に努めており、将来的にもさらなる発展が望まれます。

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