エデル・ガブリエウ・ミリトン

エデル・ガブリエウ・ミリトン

エデル・ガブリエウ・ミリトン（Éder Gabriel Militão、1998年1月18日生まれ）は、ブラジル・サンパウロ州出身のプロサッカー選手です。主にディフェンダーとして、スペインの強豪レアル・マドリードとブラジル代表で活躍しています。

クラブ経歴

サンパウロFC

ミリトンは、サンパウロFCの下部組織で育成され、2017年にトップチームへ昇格しました。プロデビュー当初は右サイドバックとしてプレーし、2017シーズンには22試合に出場、2ゴールを記録するなど、順調なスタートを切りました。2018シーズンにはレギュラーに定着し、センターバックもこなせるユーティリティ性から、ヨーロッパの複数のクラブから注目を集める存在となりました。

FCポルト

2018年8月7日、ミリトンはFCポルトへ移籍しました。契約期間は5年間、移籍金は700万ユーロと報じられています。ポルトでは主にセンターバックとして起用され、加入初年度からレギュラーの座を掴みました。2018-19シーズンには、UEFAチャンピオンズリーグでベスト8進出に貢献し、リーグのベストイレブンにも選出されるなど、目覚ましい活躍を見せました。

レアル・マドリード

2019年3月14日、ミリトンのレアル・マドリードへの移籍が発表されました。契約期間は6年間、移籍金は5000万ユーロ（当時のレートで約63億円）と報じられ、ディフェンダーとしてはクラブ史上最高額となりました。2019-20シーズンは、セルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランという不動のセンターバックコンビの壁を破ることができず、自身もチームへの適応に苦労し、リーグ戦15試合の出場に留まりました。2020-21シーズンも控えに甘んじる時期が続きましたが、シーズン後半にはラモスとヴァランの負傷により出場機会を得ると、持ち前の能力を発揮し、終盤の14試合全てに出場し、7試合でクリーンシートに貢献する活躍を見せました。2021年夏には、長年チームを支えたラモスとヴァランが揃って退団したため、ミリトンは新加入のダビド・アラバと共に、新たなセンターバックコンビを形成することになりました。

2023-24シーズン開幕戦で左膝前十字靭帯断裂という重傷を負い、長期離脱を余儀なくされましたが、2024年1月にレアル・マドリードとの契約を2028年まで延長しました。契約解除金は10億ユーロに設定されたと報じられています。2024年3月には怪我から復帰を果たしましたが、その後の試合で再び負傷し、右膝前十字靭帯断裂および半月板損傷という重傷を負い、再び長期離脱をすることになりました。

代表経歴

ミリトンは、2018年12月9日のエルサルバドル戦でブラジル代表デビューを果たしました。2019年のコパ・アメリカでは、決勝のペルー戦にも出場し、優勝を経験しました。2021年6月28日のコパ・アメリカ・エクアドル戦で代表初ゴールを記録。2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会のメンバーにも選出され、2024年のコパ・アメリカにも出場しました。

プレースタイル

ミリトンは、恵まれた体格と高い身体能力を活かした守備が持ち味です。センターバックとしての安定感に加え、右サイドバックもこなせるユーティリティ性も兼ね備えています。対人戦の強さ、空中戦の高さに加え、正確なパスで攻撃の起点にもなることができます。

タイトル

クラブ

レアル・マドリード
プリメーラ・ディビシオン：3回 (2019-20, 2021-22, 2023-24)
UEFAチャンピオンズリーグ：2回 (2021-22, 2023-24)
コパ・デル・レイ：1回 (2022-23)
スーペルコパ・デ・エスパーニャ：3回 (2019-20, 2021-22, 2023-24)
UEFAスーパーカップ：2回 (2022, 2024)

代表

ブラジル代表
コパ・アメリカ：1回 (2019)

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