エドゥアール・ロジェ＝バセラン

エドゥアール・ロジェ＝バセラン（Édouard Roger-Vasselin、1983年11月28日 - ）は、フランス・ジュヌヴィリエ出身の男子プロテニス選手です。右利きで、両手打ちのバックハンド・ストロークを特徴としています。身長188cm、体重75kg。

父親は、1983年全仏オープンで準決勝に進出した名テニスプレイヤー、クリストフ・ロジェ＝バセランです。その影響もあり、幼い頃からテニスに親しみ、プロの道を目指しました。

2007年全仏オープンで、主催者推薦として4大大会に初出場。2回戦ではラデク・ステパネクを破り、3回戦まで進出しました。同年のウィンブルドン選手権でも3回戦に進出するなど、早期からその才能を発揮しました。

2009年の楽天ジャパン・オープンでは、予選を勝ち上がり、1回戦で当時世界ランキング5位のフアン・マルティン・デル・ポトロを破るという番狂わせを演じました。これが、トップ10プレイヤーからの初勝利となりました。

ロジェ＝バセランは、ダブルスでの実績が特に顕著です。2012年2月には、南フランス・オープンでニコラ・マユとペアを組み、ATPツアーで初優勝。2012年はマユとのペアで3勝を挙げるなど、素晴らしい相性を見せました。

2013年ウィンブルドン選手権男子ダブルスでは、ロハン・ボパンナと組んでベスト4に進出。準決勝では、ブライアン兄弟との激戦の末、フルセットで敗れました。しかし、同年の楽天ジャパン・オープンでは、ボパンナとのペアで優勝を果たしました。

2014年全仏オープン男子ダブルスでは、ジュリアン・ベネトーとペアを組み、決勝に進出。決勝では、マルセル・グラノリェルス/マルク・ロペス組を破り、初の4大大会タイトルを獲得しました。フランス人ペアによる全仏オープン優勝は、1984年のヤニック・ノアとアンリ・ルコント以来、30年ぶりの快挙となりました。

シングルスでは、ATPツアーでの優勝経験はありませんが、準優勝が2回あります。自己最高ランキングは35位です。ダブルスでは、18回の優勝を誇り、自己最高ランキングは6位を記録しています。

エドゥアール・ロジェ＝バセランは、その実直なプレースタイルと、ダブルスでの実績により、多くのファンを魅了しています。今後の活躍も大いに期待される選手の一人です。

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 2回 (0勝2敗)
ダブルス: 30回 (18勝12敗)

4大大会シングルス成績

* W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

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