エドウィン・ジャクソン

エドウィン・ジャクソン・ジュニア：14球団を渡り歩いた異色のジャーニーマン

エドウィン・ジャクソン・ジュニア（Edwin Jackson Jr.）は、1983年9月9日、旧西ドイツ・バイエルン州ノイ＝ウルム出身の元プロ野球選手（投手）です。右投右打で、愛称はE・ジャックス。MLB最多記録となる14球団でプレーしたジャーニーマンとして知られています。2021年開催の東京オリンピックでは、野球アメリカ合衆国代表として銀メダルを獲得しました。

生い立ちとプロ入り

ドイツの米軍基地で生まれた後、アメリカ合衆国ジョージア州コロンバスで育ちました。2001年のMLBドラフト6巡目（全体190位）でロサンゼルス・ドジャースから指名され、プロ入りを果たします。

ドジャース時代

ルーキー級から着実にステップアップし、2003年9月にはメジャーデビュー。20歳の誕生日に先発として起用され、見事初勝利を挙げました。しかし、その後は故障に悩まされる時期もあり、2006年にタンパベイ・デビルレイズへ移籍します。

レイズ時代

レイズでは、先発ローテーションの一角として活躍。2008年にはチームトップの14勝を挙げ、リーグ優勝に貢献しました。しかし、プレーオフではロースターから外れるなど、複雑なシーズンとなりました。

タイガース時代

2008年オフにデトロイト・タイガースへ移籍。2009年には前半戦で好成績を収め、オールスターに初選出されるなど、キャリアハイのシーズンを送りました。

ダイヤモンドバックス時代

2009年オフにアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。2010年にはノーヒットノーランを達成するなど、記憶に残る活躍を見せました。

ホワイトソックス、カージナルス時代

その後、シカゴ・ホワイトソックス、セントルイス・カージナルスと渡り歩き、カージナルスではワールドシリーズ制覇に貢献しました。

ナショナルズ、カブス時代

2012年にはワシントン・ナショナルズ、2013年からはシカゴ・カブスでプレー。カブスでは大型契約を結びましたが、期待されたほどの成績は残せませんでした。

ジャーニーマンとしての晩年

2015年以降は、アトランタ・ブレーブス、マイアミ・マーリンズ、サンディエゴ・パドレス、ボルチモア・オリオールズ、ナショナルズ、オークランド・アスレチックス、トロント・ブルージェイズ、タイガースと、文字通り球界を渡り歩きました。2019年にはMLB最多記録となる14球団目の所属となり、前人未到の記録を打ち立てました。

東京オリンピックと引退

2021年には東京オリンピックのアメリカ合衆国代表に選出され、銀メダルを獲得。2022年9月9日に現役引退を表明しました。

投球スタイル

最速100mphの速球と、スライダー、チェンジアップ、カーブなどを織り交ぜた投球が持ち味でした。

エドウィン・ジャクソン・ジュニアは、その波瀾万丈なキャリアと、常に前向きな姿勢で野球に取り組む姿で、多くのファンに愛されました。

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