エノケンの金太売り出す

映画『エノケンの金太売り出す』について

1941年に公開された『エノケンの金太売り出す』は、喜劇役者として絶大な人気を誇った榎本健一（エノケン）が主演を務めるコメディ映画です。制作は東宝映画（東京）で、監督は青柳信雄が担当しました。

ストーリー

物語の舞台は江戸時代。主人公の金太は、魚屋を営む人情味あふれる男です。ひょんなことから、父親を殺された少年・三吉と同居することになります。また、盲目の少女・おふみやその母親、長屋の住人たちなど、個性豊かな人々との交流を通して、様々な騒動に巻き込まれていきます。物語は、金太の持ち前の明るさと人情で、困難を乗り越えていく姿を描いています。

スタッフ

原作: 和田五雄
演出: 青柳信雄
脚色: 八住利雄、青柳信雄
製作: 氷室徹平
製作主任: 谷口千吉
撮影: 友成達雄
録音: 長谷部慶次
装置: 北辰雄
照明: 平岡岩治
現像: 西川悦二
編集: 岩下広一
音楽: 栗原重一
指揮: 清田茂
擬斗・技闘・殺陣: 近藤登

キャスト

榎本健一: 金太（江戸の魚屋）
柳田貞一: 家主
如月寛多: 侍（おふみの父親と、与吉を殺した侍）
中村是好: 眼医者
山根寿子: おふみ（盲目の少女）
光明子: 三吉（父親が殺された後、金太と同居する少年）
梅園かほる: お千代
柳文代: おふさ（病床にあるおふみの母親）
武智豊子: おとよ（金太の長屋仲間）
小笠原章二郎: 正ちゃん（水芸師の女形）
北村武夫: 居合抜
南光一: 古道具屋
山形凡平: 米屋
中川弁公: 炭屋
伊村利江子: 水芸の女
松ノボル: 左官屋
加藤欣子: 女房
大江太郎: 易者
山形誠子: 女房
生方賢一郎: 与吉（三吉の父親）
土方健二: 桶屋
愛宕月子: 女房
長島武夫: 鳶辰
南美洲子: 女房
笹川浩秀: 羅宇屋
津田記久子: 女房
成田孝: 裏方Ａ
築地博: 裏方Ｂ
エノケン一座: 総出演
演奏: Ｐ・Ｃ・Ｌ管弦楽団

作品の特徴

この映画の魅力は、何と言っても主演の榎本健一のコミカルな演技です。エノケン独特のユーモアと、人情味あふれるキャラクターは、観客を笑顔にし、また感動させました。また、豪華なキャスト陣による演技も見どころです。脇を固める俳優たちの個性的な演技も、作品を彩っています。

さらに、本作は音楽も魅力的です。栗原重一が作曲した音楽は、映画の雰囲気を盛り上げ、観客を作品の世界へと引き込みます。また、殺陣のシーンも迫力があり、見ごたえがあります。近藤登が担当した擬斗・技闘・殺陣は、時代劇ならではの迫力を生み出し、作品に深みを与えています。

『エノケンの金太売り出す』は、笑いあり、感動ありのエンターテイメント作品です。ぜひ、一度ご覧ください。

外部リンク

東宝映画データベース (アーカイブ)
エノケンの金太売出す - allcinema
* エノケンの金太売出す - KINENOTE

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