エバーグリーン賞

エバーグリーン賞について

エバーグリーン賞は、1984年9月22日に鉄道友の会によって設立された鉄道趣味顕賞の一つです。この賞は、長い歴史を持つ鉄道車両で、現在も現役または保存状態にある車両に授与されました。この賞の目的は、鉄道の魅力や歴史を伝える車両の功績を称えることにありました。また、選定は鉄道友の会の各支部からの推薦を基に、選考委員会が行いました。

選定の特徴

エバーグリーン賞は、ブルーリボン賞のような毎年の選定を行うものではなく、必要に応じて特定の車両に授与されるものでした。このため、必ずしも年度ごとに受賞者が選出されるわけではなく、鉄道ファンたちの注目を集める存在となっていました。最終となる選定は2000年に行われ、津軽鉄道のストーブ列車がその栄誉を受けました。その後、エバーグリーン賞は2003年11月15日に廃止されることとなります。

歴代受賞車両

これまでに授与されたエバーグリーン賞の受賞車両は以下の通りです。1984年には上田交通のモハ5250形が受賞し、その後も日本国有鉄道のクモハ42形（1985年）、上信電鉄のデキ1形（1986年）、名古屋鉄道のモ510形（1987年）、高松琴平電気鉄道の1000形（1988年）など、多くの著名な車両が名を連ねました。1989年にはJR北海道のC62形3号機が受賞し、1990年には東武鉄道の5700系が選ばれました。このように、エバーグリーン賞は鉄道の多様性を示す受賞歴があり、その時代を代表する車両が選出されていました。

途中の受賞を経て、1991年にはJR東日本のEF58形が活動を認められ、93年には名古屋鉄道の3400系が続きました。さらに、94年には豊橋鉄道のモ3700形、95年には一畑電気鉄道のデハニ50形、96年には南部縦貫鉄道のキハ10形が選ばれています。

最後に受賞した2000年の津軽鉄道ストーブ列車は、特に冬季の観光列車として注目され、多くの鉄道ファンに愛されています。

まとめ

エバーグリーン賞は、鉄道の魅力と重要性を広め、保存・現役の車両の存在を支援するために、数多くの優れた車両に光を当ててきました。エバーグリーン賞の廃止後も、鉄道愛好家たちの中でその評判は残り続けており、後の賞との関連性も深いとされています。鉄道友の会によるこのような取り組みは、今後も鉄道の楽しみを増やし、車両の歴史を伝えていくことに寄与していくでしょう。

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