エバース・カブレラ

エバース・カブレラ: プロ野球の盗塁王

エバース・カブレラは1986年11月17日にニカラグアのグラナダ県ナンダイメで生まれた元プロ野球選手で、主に遊撃手や二塁手として活躍しました。彼は右投左打の選手であり、グラウンドでのスピードと俊敏性が際立っていました。

経歴

ロッキーズ傘下時代

カブレラは2004年6月にコロラド・ロッキーズと契約。その後、2008年にはA級アッシュビル・ツーリスツで121試合に出場し、リーグ最多の73盗塁を記録しました。彼のこの活躍が、プロキャリアのスタート地点となったのです。

パドレスでの成功

2008年11月、カブレラはルール・ファイブ・ドラフトでサンディエゴ・パドレスに指名され、メジャーリーグへの道を開きました。彼は2009年4月8日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビューを果たしますが、早々に骨折で60日間の故障者リスト入りを余儀なくされました。しかし、6月に復帰すると、その後は103試合に出場。25盗塁はパドレスの新人選手として歴代5位の成績でした。

2010年は打撃不振により出場が減り、76試合の出場にとどまりましたが、2011年はAAA級ツーソン・パドレスでのプレーを強いられました。しかし、2012年にはメジャーリーグに昇格し、115試合に出場。打率は.246、盗塁数は44で見事な活躍を見せ、盗塁王のタイトルを獲得しました。

2013年にはオールスターゲームに選出されるなど、最盛期を迎えましたが、バイオジェネシス・スキャンダルの影響で50試合の出場停止処分を受けたことが影を落としました。その年は最終的に95試合に出場し、打率.283で34盗塁という成績を残しました。

オリオールズ時代とその後

2014年、カブレラは再度パドレスと契約を交わしますが、度重なる故障に悩まされながらも90試合に出場しました。その結果、打率は.232で20打点、18盗塁に留まりました。2015年にはボルチモア・オリオールズに移籍し、開幕後に正遊撃手として先発する機会がありましたが、再び故障が影響し続け、最終的にはオリオールズで29試合に出場したみにとどまりました。

その後、カブレラはサンフランシスコ・ジャイアンツやシカゴ・ホワイトソックスと契約しましたが、いずれも結果を残すことができず、2018年にはラグナ・ユニオン・コットンファーマーズと契約することになりました。

実績と記録

カブレラはメジャーリーグで1回のオールスター選出と1回の盗塁王に輝く素晴らしい成績を残しました。彼はそのスピードと技術で多くのファンを魅了し、ニカラグアのスポーツ界における重要な存在として知られるようになりました。

彼の背番号は、2009年から2010年、また2015年には1番を、2011年から2014年までは2番を着用していました。また、2013年のワールド・ベースボール・クラシックではニカラグア代表としてもプレーし、国を代表する選手となりました。

まとめ

エバース・カブレラは、誇り高きニカラグア出身の選手で、彼のキャリアは多くの波乱と成功に満ちていました。そのダイナミックなプレースタイルと盗塁能力は、彼をメジャーリーグの一員として際立たせました。彼が野球界に与えた影響は今も語り継がれています。

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