エフエムむつ

株式会社エフエムむつについて

株式会社エフエムむつは、青森県むつ市に拠点を置くコミュニティ放送局であり、FM AZUR（エフエムアジュール）という愛称で親しまれています。この局は1997年に開局した青森県初のコミュニティ放送局で、本州最北の放送局でもあります。

設立の背景

1996年、むつ市の関乃井酒造の当時の社長である関實氏が日本最北端の放送局、エフエムわっかないを訪問したのをきっかけに、むつ市内にコミュニティ放送局を設立することを決心しました。これを受けて「FMコミュニティ放送をすすめる会」を設立し、最終的にはむつ市FMコミュニティ放送推進協議会として活動をスタートし、1997年に株式会社エフエムむつを設立しました。

愛称とコンセプト

エフエムむつの愛称「AZUR」はフランス語で紺碧を意味し、地域住民からの公募によって選ばれました。局の基本コンセプトは「夢と文化をむつ市民に発信する」ことです。市民に親しまれる多様なプログラムを通じて、地域の文化や情報を提供する役割を担っています。

放送スタジオの移転

エフエムむつの本社は柳町の関乃井酒造内にありますが、最初の放送スタジオは坪眼鏡店内でした。その後、2006年に田名部町のむつ来さまい館へと移転しました。このスタジオの設備は、地域のイベントや特別番組などのライブ収録にも活用されています。さらに、地域コミュニティのニーズに応じて、むつ市役所の近くにサテライトスタジオも設置されています。

放送区域と放送内容

エフエムむつの送信所は金谷の下北文化会館に位置し、周波数は76.2MHzで、放送エリアはむつ市の一部地域に限られています。2001年に放送出力を10Wから20Wに増強し、さらに2007年には中継局を三つ新設することによって、地域の放送範囲を更に広げました。

バラエティ豊かなプログラム

放送プログラムには、地域密着型の内容として「海上自衛隊アワー」や「モーニング ブリーズ」、さらには音楽番組や特別番組も充実しています。また、市役所との放送委託契約を通じて、不定期の情報番組や緊急災害情報も提供しています。

インターネット配信とチャンネル

エフエムむつでは、インターネットを通じた配信も行っています。JCBAインターネットサイマルラジオを利用することで、地域だけでなく、全国どこからでも番組を聴取することが可能です。自社制作番組のほかにも、ミュージックバードなど外部制作の番組も放送し、多彩なコンテンツを提供しています。

未来への取り組み

エフエムむつは、地域の文化やニーズに応じた情報発信を続けることを目指しています。これからも市民とのコミュニケーションを重視し、地域の活性化に寄与する番組制作に力を入れていく予定です。

地域に根ざした放送局として、エフエムむつはむつ市の文化と情報を守り、発信し続ける存在であり続けるでしょう。

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