エフエム山陰

株式会社エフエム山陰について

株式会社エフエム山陰（FM SAN-IN CO., LTD.、略称: FSK）は、島根県松江市を拠点とするFMラジオ局です。この放送局は、島根県と鳥取県（山陰地方）を対象にした特定地上基幹放送事業者であり、コールサインはJOVU-FM（松江77.4MHz、出力500W）です。その愛称は「V-air（ブイ・エアー）」で、全国FM放送協議会（JFN）に加盟し、TOKYO FM系列に属しています。また、地域密着型の放送を展開し、日本海テレビジョンや山陰中央テレビジョンのCMが流れるなど、地元の情報を広く発信しています。

放送地域と特徴

エフエム山陰は、他のFM局とは異なる特異な特徴を持つ局です。特に、広域でないはずの放送を2つの県に跨いで行うことができるFMラジオ局として、国内で唯一の存在です。具体的には、総務省の告示に基づく周波数使用計画に従い、県域放送として準広域ではなく2県域の放送を実施しています。このため、地域住民には非常に重要な役割を果たしています。

事業所と沿革

株式会社エフエム山陰の本社は、松江市の島根県立産業交流会館に位置しています。また、鳥取市と東京都にも支社を持つことで、主要な情報発信地を確保しています。

1982年10月にFM民放の周波数が山陰地区に割り当てられたことが始まりで、1986年には全国22番目となるFM局として開局しました。その後、次々と新しいサービスを導入し、1995年には文字多重放送を開始しました。また、近年では2014年に文字多重放送を廃止し、2020年に新本社へ移転しロゴを更新したことで、新たなスタートを切りました。

主な番組とアナウンサー

エフエム山陰では多種多様な自社制作番組が展開されています。代表的な番組に『SUN-IN MORNING』や『GO-! EVENING!』などがあり、地域の情報や文化を深く掘り下げた内容が魅力です。また、多くの人気アナウンサーが在籍しており、地元に密着した番組作りを行なっています。特に、田村奏や語り部的役割を持つ小片悦子などが地域の特色を活かしてリスナーと積極的に接しています。

これからの展望

株式会社エフエム山陰は、地域密着型の放送を続けることで、さらにリスナーとの信頼関係を深めていくことを目指しています。また、デジタル化が進む中で、インターネットを活用した配信や新たなサービスの展開が期待されており、今後も地域の声を大切にしながら成長を続けていくことでしょう。新しいスタジオから発信することで、より魅力的な情報提供をし、地域活性化に寄与していく取り組みが重要です。

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