エブリワン (コンビニエンスストア)

エブリワンの歴史と変遷

概要

エブリワンは、日本の九州地域においてコンビニエンスストアのチェーンとして広く知られていました。主に熊本県や鹿児島県に店舗を展開しており、地域の便利な存在として親しまれてきました。しかし、2016年には大部分の店舗がファミリーマートブランドに転換され、エブリワンの名は消え去ることとなりました。これは、エブリワンを運営していた株式会社ココストアがファミリーマートに買収された結果、見られる事象でした。

会社の変遷

エブリワンの運営法人は、株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズから始まり、その後社名を変更しながら成長を続けてきました。最終的には、株式会社ココストアウエストとして知られていた時期もありました。エブリワンは、他にも「ココストア」というブランド名で九州7県と沖縄県に店舗を展開していました。沖縄県でも「ホットスパー」として、地域に根ざした事業が行われていました。

ブランドの消滅

2015年12月から、エブリワンの店舗はファミリーマートへのブランド転換が順次進められました。特に宮崎県と鹿児島県の店舗は南九州ファミリーマートへ、沖縄県の店舗は沖縄ファミリーマートへと経営が移りました。この業態転換は、2016年8月までに完了し、最終的にエブリワンというブランドは消滅しました。一部の残存店舗は、2016年内に「RICストア」という新しい屋号に変更され、その後も従来の品揃えやサービスを維持する方針でした。

沿革

エブリワンの成り立ちは1994年11月に遡り、熊本県に1号店がオープンしました。その後、2003年には新しい形態の店舗「エブリワンマート・タブリエ」を開店し、さらに2004年には沖縄県にも進出を果たしました。2008年にはエブリワンマート・タブリエが閉店したものの、その後も様々な形態で店舗展開を続けました。しかし、2016年にはコンビニチェーンとしての活動を終え、歴史を閉じるに至りました。

店舗の特徴

エブリワンでは、特に店内で焼き上げるパンや弁当が人気であり、焼きたての新鮮さを保つため、常に最新の品が手前に並べられていました。また、沖縄関連の商品も多く取り揃えており、ポーク関連商品や泡盛、サーターアンダーギーといった地域の名物が見られました。定期的に沖縄フェアも開催され、地域の味覚を楽しむ機会も提供されました。

ATMサービス

エブリワン店舗には、イーネットのATMが設置されており、熊本県や福岡県、長崎県、大分県などの様々な店舗で利用可能でした。特に、熊本県内では肥後銀行や熊本銀行が管理するATMが利用できました。

まとめ

エブリワンの店舗は地域住民にとって身近な存在であり、便利なサービスを提供していましたが、時代の変化に伴い、ブランドの消滅とともに多くの店舗が新たなブランドに転換されました。エブリワンの時代は終わりましたが、その歴史は今なお九州地方のコンビニエンス業界に深く刻まれています。

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