エペイ・ウドゥ

エペデム・フライデー・ウドゥ（Ekpedeme Friday "Ekpe" Udoh、1987年5月21日 - ）は、アメリカ合衆国オクラホマ州エドモンド出身の元プロバスケットボール選手で、ポジションはパワーフォワード/センターでした。現在はNBAのアトランタ・ホークスでアシスタントコーチを務めています。

プロ入りまでの道のり

ウドゥは、オクラホマ州の高校を卒業後、2006年にミシガン大学に進学。その後、2008年にベイラー大学に転校しました。NCAAの規定により、2009-2010シーズンから出場が認められ、BIG-12のルーキーチームやオールディフェンスチームに選出されるなど、目覚ましい活躍を見せました。2010年のNBAドラフトでは、全体6位という高評価でゴールデンステート・ウォリアーズから指名を受けましたが、その後、右手首の負傷が判明し手術を余儀なくされ、NBAデビューは2010年12月10日のマイアミ・ヒート戦までずれ込みました。

NBAでの苦闘と海外での成功

ウォリアーズでは攻撃力の弱さが課題となり、なかなか活躍の機会を得られませんでした。2012年3月13日には、アンドリュー・ボーガットらとのトレードで、モンタ・エリス、クワミ・ブラウンと共にミルウォーキー・バックスに放出されました。しかし、バックスでの状況も好転せず、メディアやファンからは「バックス史上最悪のトレード」と酷評されることもありました。2013-2014シーズン終了後、クオリファイング・オファーを受けることができず、完全FAとなりました。

2014年9月4日、ロサンゼルス・クリッパーズと契約しましたが、33試合の出場にとどまり、平均出場時間も約4分と短いものでした。NBAでの活躍が難しいと判断したウドゥは、2015年7月28日にトルコリーグのフェネルバフチェ・ユルケルと契約。海外で新たなキャリアをスタートさせました。

フェネルバフチェでは、リーグカップ優勝、ユーロリーグでの活躍など、目覚ましい成功を収めました。2016-17シーズンにはユーロリーグで優勝し、MVPも受賞するなどの活躍を見せました。

NBA復帰とBリーグでの引退

2017年7月12日、ユタ・ジャズと2年650万ドルの契約を結び、念願のNBA復帰を果たしました。NBA復帰後も一定の活躍を見せましたが、2022年12月24日にはBリーグの島根スサノオマジックと契約し、日本でのプレーを選択しました。その後、2023年2月28日にはBリーグの京都ハンナリーズと契約し、同年6月15日に現役引退を発表しました。

引退と同日、NBAのアトランタ・ホークスのアシスタントコーチに就任することが発表され、指導者としての新たなキャリアをスタートさせています。

その他

ウドゥの両親はナイジェリア出身です。

プレースタイル

高い身体能力を生かしたディフェンスとリバウンドが持ち味で、特にブロックショットを得意としています。オフェンス面では、得点能力は高くありませんが、献身的なプレーでチームに貢献します。

まとめ

エペデム・フライデー・ウドゥは、NBAでの苦労を乗り越え、ヨーロッパやBリーグで成功を収めた選手です。現在はアトランタ・ホークスのアシスタントコーチとして、次世代の育成に力を注いでいます。

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