エマニュエル・ラミレス

エマニュエル・オダリス・ラミレス選手は、1994年7月15日にドミニカ共和国のプエルト・プラタで生まれました。右投げ右打ちの投手として、現在は日本のプロ野球、埼玉西武ライオンズに所属しています。

彼のプロフェッショナルとしての歩みは、2012年11月19日にサンディエゴ・パドレスとアマチュアFA選手として契約したことから始まりました。プロ入り後は、ドミニカン・サマーリーグのパドレス傘下チームで実戦経験を積み始めます。その後、着実にキャリアを重ね、2018年にはパドレス傘下のAA級サンアントニオ・ミッションズおよびAAA級エルパソ・チワワズで登板する機会を得ました。2019年も引き続き、AA級アマリロ・ソッドプードルズとAAA級エルパソでプレーを続けましたが、2020年は新型コロナウイルスの影響によりマイナーリーグが開催されず、登板機会がありませんでした。同年11月2日には、パドレス組織を離れてフリーエージェントとなります。

フリーエージェントとなったラミレス選手は、2020年11月16日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を締結しました。ブレーブス傘下では、2021年にA+級ローマ・ブレーブスとAA級ミシシッピ・ブレーブスで合計38イニングを投げ、59個の三振を奪いましたが、防御率は7.34という結果でした。このシーズン終了後の2021年11月2日、再びフリーエージェントとなります。

続いて、2021年11月19日にはニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び、新たな環境へ移りました。ヤンキース傘下では、2022年にAA級サマセット・ペイトリオッツとAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーし、44.2イニングで55奪三振、防御率3.43という安定した成績を残しました。しかし、この年もシーズン終了後の2022年11月10日に再びフリーエージェントとなりました。

2023年には、北米のプロ野球リーグであるメキシカンリーグへ活躍の場を移します。同年4月25日にモンクローバ・スティーラーズと契約。モンクローバでは主に先発投手として17試合に登板し、87.1イニングで77奪三振、防御率4.02という成績を収めました。

メキシコでのプレーを経て、2024年1月25日にはマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結び、再びMLB球団組織に戻ります。傘下のAAA級ジャクソンビル・ジャンボシュリンプで7試合に登板した後、同年4月28日には念願のメジャー契約を勝ち取り、自身初めてメジャーリーグの40人枠に入りました。

しかし、メジャー契約後も所属が変動します。2024年9月5日、ウェイバー公示を経てトロント・ブルージェイズへ移籍。ブルージェイズ傘下のAAA級バッファロー・バイソンズで20.2イニングを投げましたが、防御率は6.97でした。同年11月4日にはDFA（Designated For Assignment）となり、11月8日に球団からリリースされて再びフリーエージェントとなりました。

複数の球団を渡り歩いた経験を持つラミレス選手は、2024年11月29日に日本のプロ野球、埼玉西武ライオンズと契約を結び、日本球界での挑戦を開始することを発表しました。契約は1年契約で、推定年俸は1億3000万円に出来高が加わる内容。背番号は「56」に決まりました。

NPBでの記録として、彼の最初の足跡が刻まれています。

初登板: 2025年3月30日、対北海道日本ハムファイターズ3回戦（ベルーナドーム）に2番手として6回表から救援登板。1イニングを無失点に抑えました。
初奪三振: 2025年4月3日、対東北楽天ゴールデンイーグルス1回戦（楽天モバイルパーク宮城）の8回裏、小郷裕哉選手から空振り三振を奪いました。
* 初ホールド: 2025年4月22日、対千葉ロッテマリーンズ3回戦（ZOZOマリンスタジアム）に9回裏から4番手で救援登板。1イニング無失点に抑え、ホールドを記録しました。

多くの経験を経て、日本のマウンドに立つことになったラミレス選手。埼玉西武ライオンズの投手陣の一角として、その力強いピッチングに期待が集まります。

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