エリザベス・スマイリー

エリザベス・スマイリー（旧姓エリザベス・セイヤーズ）は、ダブルスで輝かしい実績を残したオーストラリアの元プロテニス選手です。リズという愛称で親しまれました。

プロとしてのキャリア

1980年代初頭からプロとして活動を開始し、1983年の全米オープン混合ダブルスでジョン・フィッツジェラルドとのペアで初優勝。同年には単複優勝も果たし、その才能を開花させました。

1984年にコーチのピーター・スマイリーと結婚。1985年のウィンブルドン女子ダブルスでは、キャシー・ジョーダンとのペアで、当時109連勝中だったマルチナ・ナブラチロワとパム・シュライバーのペアを破り、大きな注目を集めました。この勝利は、彼女のキャリアにおけるハイライトの一つです。

1987年の全豪オープンでは、シングルスでベスト8に進出。これは4大大会における彼女のシングルス自己最高記録です。また、同年の全米オープン女子ダブルスでは、再びナブラチロワ＆シュライバー組に敗れ準優勝となっています。

1988年のソウルオリンピックでは、ウェンディ・ターンブルとのペアで女子ダブルスに出場し、銅メダルを獲得。オーストラリアに貢献しました。

1990年には、全米オープン混合ダブルスでトッド・ウッドブリッジとペアを組み、7年ぶり2度目の優勝。1991年のウィンブルドン混合ダブルスでは、再びジョン・フィッツジェラルドとのペアで優勝を果たしました。

シングルスでは、1989年と1990年のジャパン・オープンで2年連続準優勝。日本でも多くのファンを獲得しました。

出産後の復帰と引退

1991年末に妊娠が判明し、出産後1992年6月に現役復帰。1993年の全豪オープンでは、パム・シュライバーとのペアで女子ダブルス決勝に進出しましたが、準優勝に終わりました。1994年にシングルスから引退しましたが、ダブルスでは1996年までプレーを続け、ウィンブルドン女子ダブルスでベスト4に進出しています。1997年に現役を引退。

引退後

引退後は、テニス界の発展に貢献。1998年から2008年まで、モンディアル・オーストラリア女子ハードコート選手権のトーナメント・ディレクターを務めました。

主な戦績

4大大会ダブルス優勝
ウィンブルドン
女子ダブルス：1回 (1985年)
混合ダブルス：1回 (1991年)
全米オープン
混合ダブルス：2回 (1983年, 1990年)

エリザベス・スマイリーは、ダブルスの名手として、その実績と人柄で多くのファンを魅了しました。また、引退後もテニス界に貢献し、その功績は高く評価されています。

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