エリス・パーク・スタジアム

エリス・パーク・スタジアム

エリス・パーク・スタジアム（Ellis Park Stadium）は、南アフリカ共和国のヨハネスブルグ市に位置する重要なスポーツ施設であり、標高約1700メートルの高地にあります。本スタジアムは、ユナイテッドラグビーチャンピオンシップのエミレーツ・ライオンズおよびカリーカップのゴールデン・ライオンズのホームグラウンドとして知られています。特に1995年には、ラグビーワールドカップの決勝戦が行われたことで名を馳せ、また2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会でも使用されるなど、様々な国際的なスポーツイベントの舞台となりました。

歴史的な背景

スタジアムの歴史は1889年にさかのぼり、当初はゴールデン・ライオンズが発足したことから始まります。ライオンズの初試合は、ヨハネスブルク公園駅近くのWanderers Club's stadiumで行われましたが、1927年には新たな土地として現在のエリスパーク地区が選ばれ、この土地は13エーカー（約53,000平方メートル）に及びます。

この場所は、1928年に竣工し、ニュージーランド代表オールブラックスとの試合で初めての観客を迎えました。その際の観客数は38,000人に達しました。

ラグビーワールドカップと国際大会

特筆すべきは1995年、ここで開催されたラグビーワールドカップであります。この大会では5試合が行われ、特に決勝戦は6月24日に行われ、南アフリカ共和国がニュージーランドに勝利を収める瞬間が6万5000人の大観衆の前で展開されました。この歴史的な出来事は、映画『インビクタス/負けざる者たち|インビクタス_負けざる者たち』でも描かれています。

その後の2005年には、エリス・パーク・スタジアムは南アフリカ共和国初の「黒人所有スタジアム」となり、ゴールデン・ライオンズがエリス・パーク地区の管理を黒人所有率51%の企業に移譲しました。

また、2008年から2012年にかけてはコカ・コーラがネーミングライツを取得し、この施設は「コカ・コーラ・パーク」として親しまれました。さらには2009年にはFIFAコンフェデレーションズカップが行われ、決勝戦を含む5試合が実施されることになります。

近年の展開

2010年にはFIFAワールドカップでの7試合が開催され、エリス・パークはその舞台となりました。さらに2019年にはアラブ首長国連邦のエミレーツ航空がネーミングライツを取得し、エミレーツ・エアライン・パークと改名されました。エミレーツ航空はライオンズのスポンサーでもあり、このスタジアムの新たなシンボルとして機能しています。

エリス・パーク・スタジアムは、その歴史と文化的意義から、単なるスポーツ施設を超えて、南アフリカにおいて著名なランドマークの一つとなっています。多くの人々がこの地でスポーツの楽しさを体験し、歴史的な瞬間を共有し続けているのです。

もう一度検索