エリック・ライト (1959年生のアメリカンフットボール選手)

エリック・ライトは、1959年4月18日にイリノイ州イーストセントルイスで生まれ、アメリカンフットボール選手、コーチとして活躍しました。NFLのサンフランシスコ・フォーティナイナーズに所属し、第16回、第19回、第23回、第24回と4つのスーパーボウルリングを獲得しました。現役時代のポジションはコーナーバックでした。

ミズーリ大学時代は、1979年と1980年にビッグ・エイト・カンファレンスのオールチームに選ばれました。1979年のサンディエゴ州立大学戦では3インターセプトを記録。1990年にはミズーリ大学の20世紀オールチームにも選ばれています。

1981年のNFLドラフトで、2巡目指名を受けてサンフランシスコ・フォーティナイナーズに入団。同年ドラフト指名のロニー・ロット、カールトン・ウィリアムソンと共に先発ディフェンシブバックとして起用され、チームディフェンスは前年のNFL28チーム中27位から7位へと大きく改善されました。

1982年1月24日のダラス・カウボーイズとのNFCチャンピオンシップゲームでは、第4Qにジョー・モンタナからドワイト・クラークへの「ザ・キャッチ」が決まり逆転した後、最後のカウボーイズの攻撃でダニー・ホワイトからパスを受けたドリュー・ピアソンに（現在のルールでは、ホースカラータックルの反則となる）タックルを決め、TDパスあるいはFGレンジまでの前進を許さず、スーパーボウル出場を決定づけました。シンシナティ・ベンガルズとの第16回スーパーボウルでは1インターセプトを記録しています。

1983年には7インターセプトを記録し、2インターセプトリターンTDをあげました。マイアミ・ドルフィンズとの第19回スーパーボウルでもインターセプトを記録しています。

1984年には、ロニー・ロット、カールトン・ウィリアムソン、ドワイト・ヒックスとともに4人のディフェンシブバックが全員プロボウルに選出されました。1985年にもプロボウルに選ばれましたが、鼠径部の怪我により1986年、1987年はそれぞれ2試合の出場にとどまりました。

1991年4月、キーナ・ターナー、マイク・ウィルソンとともに契約延長のオファーを受けず、現役を引退。引退までにスーパーボウルリングを4個獲得しました。フォーティナイナーズの選手として1980年代に4回優勝しているのは、他にジョー・モンタナ、ロニー・ロット、キーナ・ターナー、マイク・ウィルソンの4人のみで、ジェシー・サポールが第19回スーパーボウルから第29回スーパーボウルまでの4回優勝メンバーとなっています。

1991年のトレーニングキャンプでは、ドラフト5巡で指名されたマートン・ハンクスを指導し、先発選手に育て上げました。1994年、母校のミズーリ大学のワイドレシーバーコーチに就任しています。

2009年には、NFLよりロニー・ロットとのコーナーバックコンビがNFL史上3位にランクされました。

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