エルドラド国際空港

エル・ドラド国際空港は、コロンビアの首都ボゴタにある国際空港で、その名は伝説の黄金郷エル・ドラードに由来します。中南米の重要な空港の一つとして、年間約3500万人の旅客と約74万トンの貨物を扱い、アビアンカ航空のハブ空港として機能しています。

歴史

1959年12月、エル・ドラド国際空港は、1930年に開港したテーチョ国際空港に代わるボゴタの新しい空港として開港しました。それまでコロンビアの国際的なハブ空港としての役割を担っていたバランキージャのソレダード国際空港から、その地位を引き継ぎました。

施設

空港には二つの旅客ターミナルがあります。

ターミナル1: 小文字の「h」のような形状をしており、長い北側部分が国際線コンコース、短い南側部分が国内線コンコースとして利用されています。
ターミナル2: かつては「プエンテ・アエロ（Puente Aéreo）」と呼ばれていました。現在では、国内線専用ターミナルとして機能しており、LCCのイージーフライや国営航空会社SATENA航空が主に利用しています。

就航路線

エル・ドラド国際空港は、国内外の多数の都市とを結ぶ路線が就航しています。アビアンカ航空をはじめ、様々な航空会社が乗り入れており、コロンビア国内や南米各地へのアクセス拠点となっています。

内戦と空港

2024年、コロンビア内戦に関連した国連の強制失踪委員会による調査で、衝撃的な事実が明るみに出ました。委員会は、「多数の身元不明遺体が管理の行き届かない墓地や施設に保管されている」と指摘し、その中で、空港の格納庫に約2万人の身元不明者の遺体が保管されている可能性があると報告しました。この報告に対し、ボゴタ市長は事実無根であると否定し、国連に対して主張を立証するよう求めています。この問題は、コロンビアの内戦の悲劇と、その影響が現在も残っていることを示しています。

エル・ドラド国際空港は、コロンビアの空の玄関口として、多くの人々の移動を支える重要な役割を果たしています。しかし、その裏では、内戦の悲しい歴史も抱えているという複雑な側面も持ち合わせています。

外部リンク

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