エルナー

エルナー株式会社の概要

エルナー株式会社（英: ELNA CO., LTD.）は、東京都中央区に本社を構える、日本有数の電子部品メーカーです。主にアルミ電解コンデンサやプリント配線板の生産を行い、業界内で確固たる地位を築いています。

沿革

エルナー株式会社の歴史は、1934年に遡ります。当初、エルナー電子株式会社として、アルミ電解コンデンサの生産および販売を開始しました。その後、1937年には現在の会社設立に至る重要なステップとして、太陽ストレート株式会社が設立されました。これがエルナーの始まりです。

1960年には、プリント配線板の生産がスタートし、1968年にはエルナー電子株式会社を吸収合併して、より一層の成長を目指しました。1970年には商号をエルナー株式会社に変更し、同年の12月には東京証券取引所の第2部に上場します。

その後、1977年にはアメリカに販売会社であるエルナーアメリカ株式会社を設立し、国際的な展開を図ります。1984年には旭硝子株式会社（現・AGC）が筆頭株主となり、2006年には日本産業第二号投資事業有限責任組合がその地位を引き継ぎました。

2015年には再び旭硝子が筆頭株主に返り咲き、その12月には太陽誘電株式会社も筆頭株主として名を連ねました。これにより、エルナーはさらなる技術開発や市場拡大に向けた新たな投資を進めることが可能となりました。

しかし、2018年には厳しい経営環境が影響し、債務超過に陥る事態に見舞われます。これにより、東京証券取引所から上場廃止に関する猶予期間の指定を受けることとなります。その後、同年4月には太陽誘電の子会社に移行し、プリント基板事業をエルナープリンテッドサーキットに吸収分割しました。

最後に、2018年12月には東京証券取引所第2部の上場が廃止され、2019年には株式交換を通じて完全に太陽誘電の子会社となりました。これらの一連の動きは、エルナーが新たな形での成長を目指すための重要な転機となっています。

まとめ

エルナー株式会社は、創業から80年以上にわたり、電子部品の分野で革新を続けてきた企業です。激動の時代の中で数々の試練を乗り越えながらも、技術と信頼性を重視した製品開発に邁進しています。今後も新たな挑戦への対応や、グローバルな市場での競争力向上に努めていくことでしょう。

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