エルビト・サラバリア

エルビト・サラバリア: フィリピンのボクシング界の名選手

エルビト・サラバリア（Erbito Salavarria）は、1946年1月20日にフィリピンのマニラで生まれた元プロボクサーであり、WBC及びWBAの世界フライ級チャンピオンの肩書きを持つスポーツ界の偉大な選手です。彼のボクシングキャリアは、数々の名勝負と栄光に彩られています。

キャリアの始まり

サラバリアは1963年にプロデビューを果たしました。彼のボクシングスタイルは高いスピードと優れたテクニックに支えられており、早くからその実力を示していました。1967年5月13日、彼はリック・マグラモとの試合で12ラウンド判定に勝利し、フィリピンのフライ級王座を獲得しました。しかし、同年10月14日に行われたマグラモとの再戦では敗北を喫し、一時的にタイトルを失ってしまいます。それでも、サラバリアは諦めず、1968年8月17日には再びマグラモを下し、王座を奪還しました。

世界進出

彼のキャリアの転機は1969年10月18日に訪れます。この日、サラバリアは中村剛との試合で12ラウンドTKO勝ちを収め、東洋フライ級王座を獲得します。この勝利により、彼の名声は一段と高まり、さらなる挑戦への道が開かれました。

1970年12月7日、彼はチャチャイ・チオノイが保持していたWBC世界フライ級王座に挑戦し、2ラウンドKO勝ちという圧倒的な強さで世界チャンピオンに輝きました。本当にサラバリアにとって、待望の瞬間となりました。

初防衛戦と波乱

初防衛戦は1971年4月30日、マニラにて花形進と行われ、サラバリアはストレートパンチで相手の進撃を阻止し、15ラウンド判定で勝利しました。しかし、1971年11月20日に行われた2度目の防衛戦では、ベツリオ・ゴンザレスとの対戦でドーピング問題により失格となり、王座を失ってしまいます。この王座は後にゴンザレスが獲得しました。

再起と挑戦

その後もサラバリアは挑戦を続け、1973年2月9日にはWBC同王座に挑むも判定負けを喫し、苦しい時期を迎えます。しかし、1975年4月1日、富山県で花形進に再挑戦し、2対1の判定で勝利を収め、再び世界の舞台に立ちました。この試合は彼にとって重要な勝利であり、その後のキャリアにおいても大きな意義を持っていました。

その後、1975年10月17日には再度花形進を僅差で下し初防衛に成功しますが、1976年2月27日のアルフォンソ・ロペスとの試合で15ラウンド判定負けを喫し、再び王座から陥落することになりました。

結論

サラバリアのキャリアは栄光と挫折の連続でしたが、その勇敢な戦いぶりは、多くのボクシングファンの記憶に残ることでしょう。彼の功績はフィリピンボクシング界における重要な一ページとして、今でも語り継がれています。サラバリアの戦績や取り組みは、ボクシングへの情熱と志を持つ若い選手たちにとって、ひとつの手本となることでしょう。

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