エルンスト・フォン・ザクセン＝マイニンゲン

エルンスト・フォン・ザクセン＝マイニンゲン（1859年9月27日 - 1941年12月29日）は、ザクセン＝マイニンゲン公ゲオルク2世とホーエンローエ＝ランゲンブルク侯女フェオドラの間に生まれました。彼はザクセン＝マイニンゲン家の家長（1928年 - 1941年）を務める一方で、軍人（最終階級は大佐）および画家としても知られています。また、イェーナ大学より哲学の名誉博士号を贈られています。

生涯

エルンストは1882年に軍役に入り、ポツダム騎兵として勤務しました。1884年からはミュンヘンで絵画を学び始め、1885年に名誉士官となると本格的に画家としてのキャリアをスタートさせました。この頃、彼はフランツ・フォン・レンバッハ、アドルフ・フォン・ヒルデブラント、アルトゥール・フィッガーといった著名な画家たちと交流し、指導を受けました。彼はマイニンゲン、ミュンヘン、ブレーメン、オランダなどで創作活動を行いました。

1892年、エルンストは詩人ヴィルヘルム・イェンゼンの娘カタリーナと結婚しました。カタリーナは結婚に際し、エルンストの父ゲオルク2世からザールフェルト男爵夫人の称号を授与されました。この貴賤結婚にもかかわらず、エルンストはザクセン＝マイニンゲン公爵位の継承権を剥奪されることはありませんでした。しかし、カタリーナとの間に生まれた6人の子供たちは母親と同じザールフェルト男爵（男爵夫人）の身分にとどまり、公爵家の継承権は与えられませんでした。

第一次世界大戦では、エルンストは1914年8月8日にマイニンゲンの第2テューリンゲン第32歩兵連隊の名誉中佐として西部戦線に出征しました。1915年にはチロルのアルプス軍団第2猟兵連隊の司令官となり、大佐に昇進後、1916年初頭には連隊とともにヴェルダンに転戦しました。同年8月には第43歩兵旅団、1918年11月1日には第22歩兵旅団を引き継いで指揮しました。第一次世界大戦には彼の息子たちも出征し、次男エルンストは1915年に、長男ゲオルクは1916年に戦死しました。1918年11月10日の異母兄ベルンハルト3世の退位に際しては、11月12日にマイニンゲン州議会での公位放棄宣言に公位継承者として署名しました。

1928年、最後のザクセン＝マイニンゲン公であった異母兄ベルンハルト3世が死去すると、エルンストが家長位を継承しました。1941年に彼がアルテンシュタイン城で死去すると、甥のゲオルクが家長となりました。

画業

エルンストは優れた画才を持っており、父ゲオルク2世のお気に入りでした。彼はしばしば父の肖像を描き、自身を「王子にして画家」と称しました。世間では「画家王子」として知られていました。

彼は主に家族、芸術家、実業家の肖像画を描きましたが、コモ湖畔のヴィラ・カルロッタには壁画2点（うち1点が「アマゾーンの戦い」）を残しています。また、マイニンゲン劇場の新築にあたっては芸術デザインを担当しました。イェーナ大学の新校舎落成にあたっては、飾る絵画を多数制作し、その返礼として同大学から名誉学位を贈られました。さらに、マイニンガー・オーバーラントの工業製品のデザインやマイニンゲン公爵墓の設計にも影響を与えました。

家族

妻カタリーナとの間に5男1女をもうけました。

ゲオルク・ヴィルヘルム (1893年6月11日 - 1916年4月29日) - 第一次世界大戦で戦死
エリーザベト・ヘレーネ・アーデルハイト・マリー (1895年2月2日 - 1934年6月4日)
エルンスト・フリードリヒ・ハインリヒ・パウル (1896年7月4日 - 1915年5月28日) - 第一次世界大戦で戦死
ラルフ・エーリヒ (1900年3月28日 - 1947年7月22日)
スヴェン・ハンス・ハインリヒ・ベルンハルト (1903年9月18日 - 1998年12月13日)
ハインリヒ・"エンツィオ" (1908年7月17日 - 1941年3月31日) - 第二次世界大戦で死亡

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