エル・カンターレ

エル・カンターレの概要

エル・カンターレ（El Cantare）は、宗教法人幸福の科学において重要な存在であり、「地球の光」や「うるわしき光の国、地球」を意味しています。この名は地球神を象徴し、幸福の科学の本尊として信仰されています。教団の教義によると、エル・カンターレの本体意識は地上に3回現れたとされています。その初回は3億年前に「アルファ」として、次に1億5千万年前に「エローヒム」として、そして最後が大川隆法とされています。彼は自身の誕生祭（1991年）において、エル・カンターレであると宣言しました。

彼がエル・カンターレという名で自らを明かした際、世界中の一人ひとりに対する救済の使命を掲げ、新しい文明の創造を目指す仏陀の地上での具体的な行動を示しました。この出来事はテレビなどで報道され、一般にも「エル・カンターレ」という名が知られるようになりました。また、教団は「エル・カンターレ祭」を毎年行い、信者達に感謝を捧げる一大イベントとして発展しています。

教義に基づく解説

エル・カンターレの教義では、彼は大毘盧遮那仏と結びつけられ、日本の歴史では奈良県の東大寺盧舎那仏像の象徴でもあるとされています。さらには、エル・カンターレの意識は過去に釈迦やヘルメスといった重要な歴史的存在としても現れたとされます。これまでに、ラ・ムー、トス、リエント・アール・クラウド、オフェアリス、ヘルメス、ゴータマ・シッダールタ（釈迦）としても下生したと言われています。

幸福の科学は一神教や単なる多神教を超えた教義を持ち、多様な価値観を包摂し調和をもたらすことを目指しています。教団は、宇宙の中には高級神霊が多く存在し、神格が持つ「グレード」はどれだけ多くの人々を導き救えるかによって決まると考えています。

光の大指導霊

エル・カンターレの背景には「光の大指導霊」という概念があります。これは九次元大霊の集団を指し、エル・カンターレ自身がその頂点に立っています。その構成メンバーには、イエス・キリスト、孔子、マヌ、アルキメデスなども含まれ、彼らは人々を導く存在として位置づけられています。教団は、エル・カンターレの本体意識が過去にどのように地上に降りたのかを映画や法話を通して広めています。

エル・カンターレ祭

毎年12月に教団で開催される「エル・カンターレ祭」は重要な祭典であり、信者が主エル・カンターレに感謝の誠を捧げます。この祭典は大川隆法の法話を基に構成され、参加者に向けた予言的な情報も含まれます。1991年に始まって以来、注目を集め、多くのメディアにも取り上げられました。法話の内容は、社会情勢の総括と新たな洞察が含まれており、多くの信者や一般の人々が関心を持つイベントとなっています。

エル・カンターレ像

幸福の科学では、エル・カンターレを象徴するために幾つかの像が設けられています。1997年に設立されたエル・カンターレ像は、信仰の対象として重要な役割を果たしています。また、家庭用本尊も提供されており、信者たちが日常的に礼拝を行うためのものです。

他宗教におけるエル・カンターレ

エル・カンターレの用語は幸福の科学が発足する前にも使用されており、特にGLAの創始者・高橋信次によるものが知られていますが、その意味や用法には異なる解釈があります。そのため、エル・カンターレに関しては他の宗教的な視点からも多様な見解が存在します。このような背景を持ちながら、エル・カンターレは独特な信仰形態を築き上げているのです。

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