エル・カンターレ ファイト

エル・カンターレ ファイト

エル・カンターレ ファイト（El Cantare Fight）は、幸福の科学において行われる修法の一つで、主に悪霊や悪魔を追い払うための祈りとして知られています。この修法は、経文を唱えながら十字を切り、特定の動作を行うことで霊的な防御を強化することを目的としています。

概要

エル・カンターレ ファイトは、悪霊とされる存在を追い払うための祈りで構成されており、実践者が経文を声に出して唱えながら特定のジェスチャーを行います。具体的には、目の前に十字を2回描き、五芒星を形作りながら右手を突き出す動作が含まれています。幸せの科学によれば、この行為を通じて、エル・カンターレの光と呼ばれる救済のエネルギーを受け取り、悪なる存在に対抗できると教えられています。

1992年3月20日に、大川隆法の講演会『信仰と祈り』で初めて公開され、瞬く間に信者の間で広まりました。また、講演会の開始前に会場の波動を整える目的で行われることも多く、特に東京ドームでのイベントでは、参加者全員がこの修法を行ったとされます。

この修法は、信者同士や教団職員の間でも実施されており、身近な悩みに対しても行われることがありますが、教団のガイドラインでは、安易な実施は禁止されています。なお、エル・カンターレ ファイトは信仰心のある会員に限られており、信じる力が強い場合に、より効果が現れるとされています。

実施方法

エル・カンターレ ファイトは、以下の手順で行います：
1. 足を肩幅に開き、胸を張って構える。
2. 左手を腰に当て、「ライト！」「クロス！」と言いながら、右手で十字を2回切る。
3. 右手を上に挙げ、五芒星を描きながら「エル」「カン」「ターレ」と唱える。
4. 最後に、五芒星の中心に手を突き出し、「ファイト！」と叫び、突き出した姿勢を30秒間保持します。

効果と効能

幸福の科学によると、エル・カンターレ ファイトを実施することで、術者の眉間や手の真ん中、身に着けた正心宝から光が放たれるとされ、護身効果が期待できるとされています。また、教団の資料には、実際に行った信者からの体験談が数多く紹介されており、中には大震災などの困難な状況において助けられた経験も報告されています。

ニューヨークにおける実施

2020年4月には、コロナウイルスによる都市封鎖の影響を受けて、ニューヨークのタイムズスクエアでエル・カンターレ ファイトを実施しました。このイベントは、教団の公式チャンネルを通じて広く配信され、多くの市民から注目を集めましたが、批判的な意見も寄せられました。記事の中でも、信仰によって新型コロナを防ぐとする教団の考えに対して懐疑的な声が存在しました。

フィクションでの登場

エル・カンターレ ファイトは、実際の修法だけでなく、映画や漫画の中にも登場しています。特に、幸福の科学が製作した映画では、悪と戦うための武器として描かれ、視覚的に捉えることができるエンターテイメント要素が加えられています。様々な表現を通じて、この修法がどのように広がり、受け入れられているのかを示しています。

エル・カンターレ ヒーリング

また、エル・カンターレ ファイトとは異なり、「エル・カンターレ ヒーリング」と呼ばれる病気を癒やすための祈りも存在します。こちらは1993年に発表され、帰依した会員のみに使用が許されています。両方の修法は、基本的に教義に基づいた信仰心がないと効果が見られないとされています。

まとめ

エル・カンターレ ファイトは、幸福の科学における重要な修法として、多くの信者に実践され続けています。その成果や啓発の場を通じて、信仰心がもたらす力や、精神的な支えの可能性について考えさせられるものがあります。

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