エンデューロ世界選手権

FIMエンデューロ世界選手権

FIMエンデューロ世界選手権、略して「Enduro GP」は、国際モーターサイクリズム連盟（FIM）が主催する二輪オートバイによるエンデューロの世界選手権です。この選手権は、伝統的なエンデューロスタイルを守りながら、世界中のライダーたちが集まってタイトルを争う大会として知られています。

競技の概要

2023年において、この選手権は3つの主要クラス（E1、E2、E3）で構成されており、またジュニア、ユース、女性、オープンクラスもある多様なカテゴリーが存在します。年に複数回、ヨーロッパを中心に開催され、各イベントは通常2日間で行われます。

各日、毎クラスの上位15名には20から1ポイントが与えられ、1位から3位には表彰が行われます。他のモーターサポーツの競技とは異なり、両日の成績を合算した総合ポイントは採用されません。

競技に参加するバイクメーカーは多様で、特にKTMグループ（KTM、ハスクバーナ、ガスガス）や、欧州の小規模オフロードバイクメーカー（ベータ・モーター、TM Racing、シェルコなど）が活躍しています。日本メーカーの活躍は減少しているものの、ホンダ（レッドモト）やヤマハのチームが徐々に参戦しています。

選手権の歴史

この選手権は、1968年に始まったFIMヨーロッパエンデューロ選手権が発展したものです。1990年に世界エンデューロ選手権として初めて開催され、1993年にはヨーロッパ選手権も再始動しました。初期の競技は排気量やストロークに基づくクラス分けが行われていましたが、2004年に仕組みが改革され、E1、E2、E3の3クラスに簡素化されました。

2004年にはマキシスがタイトルスポンサーに就任し、以後多くの変更が行われました。例えば、2005年からジュニアクラスが追加されるなど、選手権は現代に適合する形へと進化を遂げました。

現在のクラスと規則

2022年の時点でのクラス規定は次の通りです：

• - Enduro GP (GP): E1からE3の総合。
• - Enduro 1 (E1): 250ccまでの2ストロークまたは4ストローク。
• - Enduro 2 (E2): 255ccから450ccの4ストローク。
• - Enduro 3 (E3): 255cc以上の2ストロークまたは455cc以上の4ストローク。
• - Junior (EJ): 23歳未満で、主要クラスで一定の成績を収めていない者。
• - Youth (EU): 100ccから125ccの2ストローク（21歳未満）など。

これに加え、女性専用クラスや団体戦にあたるEnduro Open World Cupも設けられています。これらのクラスでは排気量や年齢に応じたルールが定められています。

まとめ

FIMエンデューロ世界選手権は、近年の多様化するニーズに応じて進化を続けています。2021年にはプロモーター不在の状況もありましたが、2022年からは新たなプロモーターが就任し、再び盛況が期待されています。エンデューロの魅力はその奥深さと技術、加えて壮大な自然の中で繰り広げられる競技にあります。未来の選手権も期待が高まります。

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