国際モーターサイクリズム連盟

国際モーターサイクリズム連盟（FIM）

概要

国際モーターサイクリズム連盟は、オートバイスポーツとツーリングの促進を目的とした国際的な組織です。1904年に設立され、スイス・ミースに本部を置いています。現在、世界80カ国が加盟しており、日本からは日本モーターサイクルスポーツ協会（MFJ）が参加しています。また、2000年より国際オリンピック委員会（IOC）の承認を受けた国際競技連盟として、オリンピックでのモーターサイクルスポーツの正式競技化を目指して活動しています。

歴史

FIMの前身は、1900年に開催された初のゴードン・ベネット・カップレースに由来します。このレースは国際トロフィーレースという正式名称で知られ、ヨーロッパ各国が国別対抗で競い合うものでした。こうした背景から、FIMのルールは主にフランス語で記述されています。

1904年12月21日、FICM（国際モーターサイクリストクラブ連盟）が設立され、最初の加盟国はオーストリア、デンマーク、フランス、ドイツ、イギリスの5カ国でした。しかし、FICMは1906年に解散が決まり、翌年には事実上活動を停止しました。

その後、1912年に再設立の会議がロンドンで行われ、ベルギー、デンマーク、フランス、イギリス、イタリア、オランダ、アメリカからの代表が参加しました。二週間後のパリでの会合では、ドイツ、オーストリア、スイスも参加し、公式創設メンバーとして10カ国に拡大しました。第二次世界大戦前には、加盟国数は30カ国に達しました。

戦後の1946年に活動が再開され、1949年にはFIMが正式に設立されました。1951年には非政府組織としての認識を受け、1959年に本部をジュネーブに移しました。1967年には国際競技連盟連合（GAISF）の設立メンバーとなり、以降も国際的な団体としての地位を確立していきました。

1998年にはIOCの承認を得て、2000年にはシドニーオリンピック中に公式資格が授与されました。さらに、2001年には世界観光機関（WTO）の加盟団体ともなっています。

地域別組織

FIMの活動は、地域ごとに分かれたモーターサイクルユニオンを通じて行われています。具体的には、ヨーロッパモーターサイクルユニオン、アジアモーターサイクリングユニオン、アフリカ、北アメリカ、ラテンアメリカ、オセアニアの各地域にそれぞれの組織があります。

主な主催イベント

FIMは多岐にわたるモーターサイクルスポーツイベントを主催しています。以下はその一部です：

• - サーキットレース：MotoGP、スーパーバイク世界選手権、FIM世界耐久選手権など。
• - モトクロス：モトクロス世界選手権、スノークロス世界選手権、フリースタイルモトクロス世界選手権など。
• - トライアル：トライアル世界選手権、エックストライアル世界選手権など。
• - エンデューロ：国際シックスデイズエンデューロ（ISDE）、エンデューロ世界選手権など。
• - ラリー：世界ラリーレイド選手権、バハ・ワールドカップなど。

これらのイベントは、国際的なモーターサイクルスポーツの普及と発展に寄与し、多くの選手やファンに愛されています。

参考文献

• - 大久保力『百年のマン島 - TTレースと日本人』三栄書房、2008年

外部リンク

• - 国際モーターサイクリズム連盟

このように、国際モーターサイクリズム連盟は、モーターサイクルに関連する多様なスポーツの国際的な管理と普及に努めている団体です。

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