エントレ・リオス州

アルゼンチン、エントレ・リオス州の概要

エントレ・リオス州は、アルゼンチン東部、メソポタミア地方に位置し、西はサンタフェ州、北はコリエンテス州、東はウルグアイと国境を接しています。州都はパラナで、この地域はブエノスアイレスよりもウルグアイのモンテビデオとの文化的な結びつきが強いとされています。歴史的には、アルゼンチンからの独立を試みたこともありました。

歴史

この地には、チャルーア族とグアラニー族がそれぞれ異なる地域で生活していました。16世紀にスペイン人が到来し、入植が始まりました。当初、この地域は「ラ・オトラ・バンダ（川の向こう岸）」と呼ばれていました。17世紀末には、現在の州都であるバハダ・デル・パラナに最初のヨーロッパ人入植地が築かれ、その後、ノゴヤ、ヴィクトリア、グアレグアイなどの都市が発展しました。

18世紀末、トマス・デ・ロカモラは地域の探検を行い、初めてこの地域をエントレ・リオスと名付けました。五月革命時には、沿岸都市の住民がマニュエル・ベルグラーノの軍を支援しました。独立戦争中、エントレ・リオス州はアルティガスの連邦同盟に加わりました。

連邦同盟の将軍であったフランシスコ・ラミレスは、アルティガスが亡命した後もブエノスアイレスと戦い、勝利し、一時的にエントレ・リオス共和国を樹立しました。1853年にはパラナがアルゼンチン連合の首都となり、エントレ・リオス知事ウルキザが初代大統領に就任しました。しかし、ウルキザは後に失脚し、暗殺されました。ウルキザはヨーロッパからの移民を積極的に受け入れ、多くの耕作入植地を建設しました。

経済

エントレ・リオス州はアルゼンチンで6番目に大きな経済規模を持っています。州の経済は農業が中心で、米の生産量は国内の60％を占めています。その他、大豆、小麦、トウモロコシ、柑橘類なども重要な農産物です。柑橘類は国内2位の生産量を誇り、その多くがヨーロッパへ輸出されています。畜産業では、牛が中心ですが、酪農も拡大傾向にあります。鶏肉と鶏卵の生産も盛んです。製造業も盛んで、主に食品加工業が中心です。

地理と気候

エントレ・リオスはスペイン語で「川の間」を意味し、その名の通り、グアイキラロ川、パラナ川、ウルグアイ川に囲まれた地域です。平坦な草原が広がり、ウルグアイと同様に温泉が多いのも特徴です。また、多くの国立公園やイエズス会伝道所跡が残っています。

文化

ウルグアイとの国境に近いグアレグアイチュでは、毎年アルゼンチンで最も長いカルナバルが開催されます。また、著名なミュージシャンであるリリアナ・エレーロの出身地でもあります。

隣接州・県

コリエンテス州
アルティガス県
サルト県 (ウルグアイ)
パイサンドゥ県
リオ・ネグロ県
ソリアノ県
コロニア県
ブエノスアイレス州
サンタフェ州

下位行政区画

コロン、コンコルディア、ディアマンテ、フェデラシオン、フェデラル、グアレグアイ、グアレグアイチュ、イスラス・デル・イビクイ、ラ・パス、ノゴジャ、パラナ、サン・ホセ・デ・フェリシアーノ、サン・サルバドル、ターラ、ウルグアイ、ビクトリア、ビジャグアイの各デパルタメントがあります。

外部リンク

公式ウェブサイト （スペイン語）
Universidad Nacional de Entre Ríos （スペイン語）
Pictures of Entre Ríos

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