エンペラーズ サガ

エンペラーズ サガ (Emperors SaGa)

『エンペラーズ サガ』は、かつてGREEなどのプラットフォームで配信されていたソーシャルゲームです。スクウェア・エニックスが提供し、オルトプラスが開発・運営を担当しました。通称『エンサガ』として親しまれ、2012年9月18日にサービスを開始、2017年4月28日に惜しまれつつサービスを終了しました。

ゲーム概要

本作はアイテム課金制を採用し、ゲームシステムはオルトプラスの『バハムートブレイブ』をベースに構築されています。「GREE Platform Award 2012」ではRPG最優秀賞を受賞するなど、高い評価を得ました。

世界観

世界設定は『ロマンシング サ・ガ2』をベースにしており、プレイヤーはバレンヌ帝国の皇帝として、家臣となる戦士カードを収集・育成しながらクエストを進めていきます。皇帝となるのは本作オリジナルの「白銀の皇帝」で、プレイヤーの分身となります。シリーズの垣根を超えたクロスオーバー作品であり、『ロマンシング サ・ガ』や『ロマンシング サ・ガ3』の世界とも繋がりを持つ「カオスポリス」を舞台に、歴代のキャラクターたちが戦士カードとして登場します。

ストーリー

第1部：白銀の皇帝編

カオスポリスに存在するバレンヌ帝国は、皇帝ラァトゥムの統治のもと繁栄を極めていました。しかし、何者かの手によって封印が解かれた「破壊するもの」によって、世界は闇に包まれます。七英雄の一人であるクジンシーは操られ、バレンヌ帝国を急襲。皇帝ラァトゥムは戦死し、皇子はロックブーケやキャットと共に、祖国復興と世界の平和を取り戻すために立ち上がります。

第2部：皇位継承編

ラァトゥムの後を継いだ白銀の皇帝は、黄金の帝王との戦いに終止符を打つため、娘のセルマに自らを殺させます。バレンヌ帝国と白銀・黄金の力を継いだセルマは、魔王と破壊するものを止めるため、過去へと旅立ちます。そして、カオスポリスの真実を知ることになるのです。

第3部：光と闇の双子皇帝編

「破壊するもの」によって一度消滅した世界は再建されましたが、時空の歪みが残る「リーヴ・アース」には、本来存在しないはずの国家が存在していました。ベント帝国の皇子シリウスと皇女ソティは、破壊の女神サイヴァから逃れるため、ロアーヌ侯国を頼ります。

第4部：アーカシックバベル編

リーヴ・アース消滅後、その中心には巨大な塔が出現します。青年トウジは、父を追って塔に挑み、謎の女剣士マカと出会います。『魔界塔士Sa・Ga』を元にしたストーリーが展開され、階層ごとに異なる世界が広がります。

最終章：Glaciers編

少数部族パジャ族のシノンは、他部族との連合交渉に失敗し、遭難してしまいます。猛吹雪によって他世界のキャラクターたちがシノンの世界に召喚され、凍結の城に幽閉された幼なじみのパメラを救うため、シノンは立ち上がります。

ゲームシステム

プレイヤーは「白銀の皇帝」となり、クエストを進めながら戦士カードを収集・育成します。カードにはレア度やレベル、奥義、技などの要素があり、継承によって強化することができます。他のプレイヤーとのバトルや、期間限定のイベントも開催され、様々な戦略を駆使して勝利を目指します。

主な登場人物

ロックブーケ: 七英雄の一人。本作では白銀の皇帝と共闘します。
キャット: 城に忍び込んだ盗賊。白銀の皇帝と行動を共にします。
白銀の皇帝: プレイヤーの分身となる主人公。
セルマ: 白銀の皇帝の娘。後に皇位を継承します。
シリウス & ソティ: 第3部の主人公。ベント帝国の双子の皇子と皇女。
トウジ & マカ: 第4部の主人公。塔の頂上を目指します。
* シノン & パメラ: 最終章の主人公。氷獄に立ち向かいます。

その他

『エンペラーズ サガ』は、2013年にMobageおよびdゲームでも配信を開始し、陣形の再現やバトルエフェクトの増加などの要素が追加されました。また、『ロマンシング サ・ガ2』の20周年を記念したキャンペーンや、人気キャラクター投票なども実施されました。

サービスは終了しましたが、その世界観やキャラクターは、現在も『インペリアル サガ』などの関連作品で楽しむことができます。

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