エンリケ・ペレス・ディアス

パチン（エンリケ・ペレス・ディアス）

概要

エンリケ・ペレス・ディアス（通称パチン）は、1938年12月28日にスペインのカンタブリア州トレラベーガで生まれた元プロサッカー選手および指導者です。彼はDFおよびMFとしてプレーし、主にレアル・マドリードでの活動が知られています。2021年2月10日に82歳で亡くなりました。

クラブキャリア

パチンのキャリアは1956年に始まります。彼はテルセーラ・ディビシオンのジムナスティカ・デ・トレラベーガからスタートし、1958年にはCAオサスナに移籍しました。オサスナでの初年度に彼はラ・リーガデビューを果たし、23試合に出場し1得点を記録しました。その後のシーズン、パチンはレアル・マドリードに引き抜かれました。

レアル・マドリードでは、彼は1959-60シーズンにチャンピオンズ・カップを制したクラブに在籍しましたが、そのシーズンは出場機会がありませんでした。しかし、翌シーズンからは次第にプレータイムを増やし、特に守備的なポジションでの適応力を高く評価されました。このようにして、パチンは強力な攻撃ラインを支える重要な役割を担いました。

1967-68シーズンまで、彼はレアル・マドリードで8シーズン連続してタイトルを獲得し、通算で218試合に出場し2得点を記録しました。キャリアの最後は1968-69シーズンにセグンダ・ディビシオンのレアル・ベティスで過ごし、そこでプロ選手としての活動を終えました。

代表歴

パチンは1960年5月15日にイングランド代表との親善試合でスペイン代表デビューを果たしました。彼はその後3年間で8試合に出場し、1962年にはチリで開催された1962 FIFAワールドカップにも参加しました。

指導者としての活動

現役を引退した後、パチンは指導者としての道を歩み始めました。1973年からはレアル・マドリードのカンテラで若手選手の育成に力を入れました。1年後には公式にプロクラブの監督として活動を始めましたが、彼が率いたチームの多くはセグンダ・ディビシオンのクラブでした。そのため、ラ・リーガのクラブを指揮することはありませんでした。

主なタイトル

レアル・マドリードでのタイトルには、ラ・リーガを7回、コパ・デル・レイを1回、チャンピオンズ・カップを2回、インターコンチネンタルカップを1回獲得しています。これらの成功は、彼の卓越したプレースタイルと守備能力を示す証といえるでしょう。

死去

2021年、パチンは82歳にしてこの世を去りました。彼のキャリアは、サッカー界に多大な影響を与え、今も多くのファンに記憶されています。

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