エヴァリスト・デ・マセド・フィリョ
エヴァリスト・デ・マセド・フィリョ(Evaristo de Macedo Filho)は、
1933年6月22日に
ブラジル・
リオデジャネイロに生まれた
サッカー選手及びサッカー指導者です。彼は攻撃的なスタイルのフォワードとして知られ、長いキャリアの中で数多くのタイトルを獲得しました。まず、彼は1950年にマドゥレイラでプロとしてのキャリアを開始しました。
選手としてのキャリア
フラメンゴ時代
1953年、フラメンゴに加入し、彼のキャリアは大きな飛躍を迎えます。加入初年度から
リオデジャネイロ州選手権での活躍を見せ、3年連続でタイトルを獲得しました。彼のプレーはチームにとって欠かせない存在となりました。続いて、1957年にはスペインの名門CFバルセロナに移籍。バルセロナでは特にエースストライカーとして活躍し、その存在感を示しました。クラブでは219試合に出場し、173得点を挙げ、リーガ・エスパニョーラの2度の優勝と1961年のチャンピオンズカップ準優勝を果たします。当時のフォワード陣には名選手たちが揃っており、彼もその中心的な役割を担いました。
1962年には最大のライバルである
レアル・マドリードに移籍しますが、ここでは期待ほどの成果を出せず24試合に出場、7得点にとどまりました。1964年にフラメンゴに復帰し、1949年に引退を迎えるまでのキャリアをゆっくりと見届けました。引退後、彼の
ブラジル代表としての活動は比較的短期間で、14試合出場し8得点を記録。しかし、1957年の
コパ・アメリカではその実力を証明するかのように8得点を挙げる活躍を見せました。また、1952年のヘルシンキオリンピックにも出場しており、オリンピックでの経験も持っています。
指導者としての活動
引退後、彼は指導者として新たな道を歩み始めます。1985年には
ブラジル代表監督に就任しましたが、短期間のリーダーシップに終わります。その後、1986年にはイラク代表監督としてワールドカップ・メキシコ大会に出場し、多くの経験を積みました。さらに、1988年には
ECバイーアの監督としてクラブを
ブラジル全国選手権初優勝に導くなど、成功した指導者としての道も歩んでいきます。
タイトル
選手時代
リオデジャネイロ州選手権: 4回 (1953, 1954, 1955, 1965)
インターシティーズ・フェアーズカップ: 2回 (1955-58, 1958-60)
リーガ・エスパニョーラ: 2回 (1958-59, 1959-60)
コパ・デル・レイ: 1回 (1959)
リーガ・エスパニョーラ: 3回 (1962-63, 1963-64, 1964-65)
監督時代
カンピオナート・バイアーノ: 6回 (1970, 1971, 1973, 1988, 1998, 2001)
カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA: 1回 (1988)
コパ・ド・ノルデステ: 1回 (2001)
カンピオナート・ペルナンブカーノ: 4回 (1972, 1976, 1978, 1979)
UEFAカップウィナーズカップ: 1回 (1981-82)
コパ・デル・レイ: 1回 (1982-83)
コパ・デ・ラ・リーガ: 1回 (1982-83)
スーペルコパ・ド・
ブラジル: 1回 (1990)
カンピオナート・ガウショ: 1回 (1990)
コパ・ド・
ブラジル: 1回 (1997)
ガルフカップ: 1回 (1992)
エヴァリスト・デ・マセド・フィリョのサッカー界における業績は、選手として、そして監督として多岐にわたり、彼の名前は
ブラジルサッカー史に名を刻んでいます。