エーエム・ピーエム・ジャパン

株式会社エーエム・ピーエム・ジャパンについて

株式会社エーエム・ピーエム・ジャパンは、日本におけるam/pmのフランチャイズビジネスおよび直営店の運営を行っていた企業で、1990年に設立されました。この会社は、共同石油の100%子会社としてスタートし、特に都市部を中心にコンビニエンスストア事業を展開しました。

設立の背景と経緯

株式会社エーエム・ピーエム・ジャパンは、アメリカのam/pmのフランチャイズを取得し、日本市場に本格進出することを目的として設立されました。設立当初は、ガソリンスタンドに併設する店舗として運営されていましたが、バブル崩壊の影響で、当初の計画は見直され、一般的なコンビニへとの転向が図られました。この転換によって、都市型店舗にフォーカスし、特に東京都心での展開を強化しました。

事業展開と特徴

1990年代には、am/pmは急成長を遂げ、ユニークな店舗デザインやサービス内容で差別化を図りました。都心部を重視した出店戦略を採用し、特にオフィス街での存在感を増していきました。代表的なキャッチコピーや企業理念「E志向」では、環境保護や持続可能なビジネスモデルが重視され、オリジナル商品やサービスも展開されました。特に「とれたてキッチン」などの冷凍弁当は、顧客に支持されました。

提携と新しい取り組み

鉄道会社との提携も重要で、JR九州や近畿日本鉄道とのフランチャイズ契約を基に、駅構内での多くの出店が実現しました。2008年からは、電子マネー「PASMO」を首都圏の店舗で導入し、キャッシュレス決済の推進を図りました。また、食品ロス削減を意識しながら新たな商品ラインの導入や、無人店舗サービス「オートマチック・スーパー・デリス」の展開なども行われました。

経営の変遷

2004年には、グループの再編成が行われ、持株会社制へと移行しました。その後も多くの企業と提携や買収交渉を重ね、最終的にはファミリーマートに買収される形となりました。2010年にはファミリーマートに吸収合併され、日本国内でのam/pmのブランドは消滅しましたが、持ち込まれたサービスや商品は引き続き取扱われています。

まとめ

エーエム・ピーエム・ジャパンは、日本のコンビニエンスストア業界において、特に都市型の新しい試みを先駆けて展開した企業であり、今もファミリーマートの中でその理念やサービスが受け継がれています。その歴史は、単なる商業活動にとどまらず、時代の変化に適応した取組みの数々を示していると言えます。

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