エースカー

エースカー：近鉄特急の愛称

「エースカー」とは、近畿日本鉄道（近鉄）が保有していた、あるいは現在も保有している特急形電車に対する愛称です。

概要

エースカーの「エース」は、トランプのエースカードに由来します。その名の通り、編成の自由度の高さが特徴です。具体的には、制御電動車2両（大阪上本町駅向きがcM、賢島駅向きがMc）の基本編成に、制御車（cT、大阪上本町駅向き）を連結することで、2両編成、3両編成、4両編成と、需要に応じて柔軟に編成を組み替えることができました。

この高い汎用性を、ポーカーにおいてエースがキングや2と組み合わせることでストレートやストレートフラッシュを構成できることに見立て、「エースカー」という愛称が与えられました。登場当初は、ビスタカー10100系の平屋構造版という位置づけでした。

車両形式

厳密な意味での「エースカー」は、10400系と11400系の2系列を指します。しかし、これらの系列にちなんで、他の系列も「エースカー」または「エース」と呼ばれることがあります。

以下に、関連する車両形式を列挙します。

近鉄10400系電車 - 旧エースカー
近鉄11400系電車 - 新エースカー
近鉄18200系電車 - ミニエースカー：10400系、11400系を車体幅を狭くしたような前面構造を持つ車両。京都駅向きがcT、賢島駅向きがMcの2両固定編成であり、3両編成を組成することはできませんでした。しかし、この系列で採用された前面の行先表示と特急表示のデザインは、後の10400系の更新工事の際にほぼ同様のスタイルで採用されました。
近鉄12410系電車 - 最新エースカー
近鉄12600系電車 - 最新エースカーII
近鉄22000系電車 - ACE（エー・シー・イー）
近鉄16400系電車 - ACE（エー・シー・イー）
近鉄22600系電車 - Ace（エース）
近鉄16600系電車 - Ace（エース）


これらの系列は、時代や運用に合わせて様々な改良が加えられ、近鉄特急の発展に貢献しました。

関連項目

近畿日本鉄道の車両形式
近鉄特急
近鉄特急史

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