エーネゴ

エーネゴ（Enego）は、イタリア共和国ヴェネト州ヴィチェンツァ県に位置する、人口約1,500人の基礎自治体（コムーネ）です。歴史的には中世の都市同盟「セッテ・コムーニ」を構成していたコムーネの一つとして知られています。

名称

エーネゴは、歴史的にドイツ語系のチンブロ語が話されていた地域であり、そのためイタリア語以外にも独自の名称を持っています。チンブロ語では「Ghenebe」、ドイツ語では「Jeneve」と呼ばれています。これらの名称は、この地域の歴史と文化の多様性を物語っています。

地理

エーネゴは、ヴィチェンツァ県の最北端に位置し、山間部に広がっています。この地理的な特徴が、独特な気候と景観を生み出しています。

位置・広がり

ヴィチェンツァ県の北端に位置するこのコムーネは、周辺の山々に囲まれた自然豊かな環境にあります。

隣接コムーネ

エーネゴは、以下のコムーネと隣接しています。ベッルーノ県（BL）とトレント自治県（TN）に属するコムーネも含まれており、地域的な境界線上に位置していることが分かります。

アルシエ (BL)
アジアーゴ
フォーツァ
ガッリオ
グリーニョ (TN)
ヴァルブレンタ

気候分類・地震分類

エーネゴは、気候分類では「zona F, 3541 GG」に分類されており、これは寒冷な気候であることを示唆しています。また、イタリアの地震リスク階級では「zona 2 (sismicità media)」に分類され、中程度の地震リスクがある地域とされています。これらの分類は、地域における生活環境を考える上で重要な要素です。

行政

エーネゴは、いくつかの分離集落（フラツィオーネ）によって構成されています。これらの集落は、それぞれが独自の文化やコミュニティを持ち、エーネゴの多様性を形成しています。

分離集落

エーネゴには以下の分離集落があります。

Coldarco
Fosse
Pianello
Stoner
Godeluna
Valgoda
Lessi
Frizzon
* Valdicina

これらの集落は、エーネゴの豊かな自然環境の中に点在しており、それぞれが異なる魅力を持っています。歴史的な背景や地理的な条件が、各集落の個性を形作っています。この多様性が、エーネゴというコムーネ全体の魅力を高めています。

エーネゴは、中世の歴史と、美しい自然環境が調和した魅力的な地域です。その地理的な特徴から、独特の文化や生活様式が育まれてきました。観光地としてはもちろん、歴史や文化、自然に触れることを目的とした訪問にも最適です。

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