オキノサキガケ

オキノサキガケ

オキノサキガケは、日本の競馬界で特に有名な障害馬で、1983年に中山大障害で春秋連覇を達成した名馬です。この馬の競走成績とその背後にあるストーリーを詳しく見ていきましょう。

戦績の概略

オキノサキガケは1980年10月に福島競馬場で初めてレースに出走しましたが、その結果は6着でした。最初の勝利は1981年5月の芝2000mのレースで、デビューから16戦目にしてやっと掴むことができました。その後、厩舎の変更もあり、1982年3月からは佐藤林次郎厩舎に所属していました。この年の7月までに400万以下のレースを22戦しましたが、勝利を挙げることができませんでした。

障害競走への転向

1982年8月から、オキノサキガケは障害競走に転向しました。障害競走においては、星野忍騎手がほとんどのレースで騎乗しました。障害入りした初戦では、2着に大差をつけて勝利を収め、その後も順調に勝ち星を重ねました。ただし、東京障害特別（秋）では1番人気ながら4着という結果に終わり、中山大障害（秋）では騎手が落馬し、競走中止となりました。

1983年の飛躍

1983年のオキノサキガケは、その年の障害オープンにおいて初めての重賞優勝を果たしました。東京障害特別では、強敵であるメジロアンタレスに対して大きな差をつけて勝ち、勢いそのままに中山大障害（春）へ臨みます。競走では素晴らしいパフォーマンスを見せ、最後の坂を越えた際に競り合いを制し、見事に優勝を果たしました。その結果、この年の最優秀障害馬に選ばれる栄誉に輝きました。

秋のレースとその後

秋には東京障害特別に出走したものの、5着という結果に終わります。しかし、その後の中山大障害では再び優勝を手にします。レースは、前年の連覇を果たしたキングスポイントと再び競り合う形でしたが、オキノサキガケはそのレースを制し、春秋連覇を達成します。

1984年とその後の競走

1984年にはオキノサキガケは東京障害特別で4着、次の中山の障害オープンでも同じく4着に終わります。そして、再度迎えた中山大障害では、メジロジュピターに17馬身差で完走する結果となりました。しかし、オキノサキガケの成績は徐々に下降し、秋の大障害では再び4着、1985年には最初の競走中止を経験します。

引退後の生活

1985年05月には、競走馬登録を抹消し、その後は馬術競技専用の馬として新たな生活を始めました。その血統に関しては、母親が天皇賞馬メジロムサシの全兄にあたるため、競走馬としてのポテンシャルは高かったとされています。

結論

オキノサキガケは日本の競馬史に大きな足跡を残した名馬です。その勇敢な走りと数々の名勝負は、今でも競馬ファンの記憶に鮮明に残っています。

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