オギノ

株式会社オギノについて

株式会社オギノは、山梨県を中心に多数の店舗を展開する総合スーパー（GMS）、スーパーマーケット、さらには衣料品店などを運営している企業です。本社は甲府市徳行に位置し、オギノ貢川店の2階に設置されています。

歴史

オギノの起源は1841年に遡り、創業者である荻野市左衛門が「竹の屋」として開業したことから始まります。その後、名称を「荻野商店」と改めたものの、戦乱や空襲の影響を受ける中で、営業スタイルの変更を迫られました。1953年には株式会社化され、社名も現在の「株式会社オギノ」に切り替えました。

大きな転機は1958年、高い商業ポテンシャルを持つ駅前に、元映画館の跡地で小規模な服地専門店を開業したことです。この地での成功を足掛かりに、事業は拡大し、1971年には木造のスーパーマーケットに、1969年にはチェーンビジネスを導入、1987年にはGMSの運営に進出しました。1991年には本社が貢川地区へ移転し、さらなる発展を遂げました。

現在の展開

オギノは現在、山梨県だけでなく、長野県や静岡県にも出店しており、特に新規店舗の開設や改装による居抜き出店の傾向が見られます。また、衣料品の専門店も拡大し、主にショッピングセンターにテナントとして入居する形態を増やしています。

データドリブンな運営

オギノでは独自の顧客データをもとに商品の品揃えを工夫し、顧客の購買行動を分析することに力を入れています。例えば、顧客を多様なカテゴリーに分類し、それに基づいて陳列や販促施策を行っています。この手法は、1996年にダイエーが出店したことがきっかけとなり、競争力を高めるための必要性から生まれました。

ユニークな取り組みとして、「オギノグリーンスタンプカード」を活用し、会員数は約43万人にも達しています。カードの利用率は90%を超えており、顧客からの支持を得ています。また、FSPプログラムを通じて、個々の顧客に合わせたクーポン提供を行っており、これが売上の向上に寄与しています。

プライベートブランドの拡充

2022年3月には、OGINO SELECTという新たなプライベートブランド商品を導入しました。これはオギノと様々なメーカーとの共同開発によって生まれた商品で、上位版のOGINO SELECT PREMIUMも登場しています。これにより、オリジナリティのある商品ラインが増え、消費者に新たな選択肢を提供しています。

店舗の多様性

オギノの店舗は、ショッピングセンター、大型店、中型店、小型店、衣料専門店に分類され、各エリアのニーズに応じたさまざまな形態で出店しています。代表的な店舗にはリバーシティ店や茅野ショッピングセンターがあり、多くの客に利用されています。

このように、株式会社オギノは独自のビジネス運営と歴史的背景を持ちながら、地域密着型のスーパーとして進化を続けています。顧客のニーズに応えた店舗展開やデータに基づく販売戦略が、今後のさらなる成長を導くことでしょう。

もう一度検索