オグニェン・ヴコイェヴィッチ

オグニェン・ヴコイェヴィッチ（Ognjen Vukojević, 1983年12月20日 - ）は、クロアチア（旧ユーゴスラビア）・ビェロヴァル出身の元同国代表サッカー選手です。現役時代のポジションは守備的ミッドフィールダーでした。

クラブキャリア

初期

ヴコイェヴィッチは、NKムラドスト・ジュドラロヴィでサッカーを始め、NKビェロヴァルを経て、2003年にNKスラヴェン・ベルポでプロキャリアをスタートさせました。2005年にはベルギー1部リーグのリールセSKと契約しますが、出場機会に恵まれず、同年12月にクロアチアへ帰国し、名門NKディナモ・ザグレブと契約を結びました。

ディナモ・ザグレブ

2006年3月4日のNKメジムリェ戦でディナモ・ザグレブでの初出場を飾って以降、ヴコイェヴィッチはチームに不可欠な存在となりました。そのプレースタイルから、彼はしばしば「ディナモのガットゥーゾ」や「クロアチアのガットゥーゾ」という愛称で呼ばれました。欧州カップ戦にも積極的に出場し、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAカップで重要な役割を果たしました。特に、UEFAチャンピオンズリーグ 2006-07予選のエクラナス戦では得点も記録しています。

2007-08シーズンも、UEFAチャンピオンズリーグ予選とUEFAカップの両方で全試合に出場し、それぞれで得点を挙げる活躍を見せました。国内リーグ戦では29試合に出場し11得点を記録し、クラブのリーグ3連覇に大きく貢献。国内カップ戦でも2連覇を達成しました。

ディナモ・キエフ

2008年5月26日、ヴコイェヴィッチはウクライナの強豪FCディナモ・キエフと5年契約を締結しました。7月19日のFCイリチヴェツ・マリウポリ戦でリーグ戦デビューを飾ると、すぐにレギュラーポジションを獲得しました。

UEFAチャンピオンズリーグ 2008-09予選では、本大会出場に貢献。本大会では、アーセナルFC戦でPKを獲得するなど、チームの勝利に貢献しました。2008年10月4日のFCハルキウ戦で移籍後初得点を記録。UEFAカップでは、FCメタリスト・ハルキウ戦で欧州カップ戦初得点を挙げました。パリ・サンジェルマンFCとの準々決勝では得点を挙げ、チームを準決勝進出に導きました。

スパルタク・モスクワ

ディナモ・キエフでは中心選手として活躍していましたが、中盤のポジション争いが激化し、2012-13シーズン終了までロシア1部のスパルタク・モスクワへ期限付き移籍することとなりました。2013年8月7日には古巣ディナモ・ザグレブへ復帰するという報道もありましたが、公式発表はありませんでした。

アウストリア・ヴィーン

2016年6月2日、オーストリア・ブンデスリーガのFKアウストリア・ヴィーンに2年契約で移籍しました。

現役引退後

2016-17シーズン限りで現役を引退し、古巣であるディナモ・キエフの東欧スカウトに就任しました。

代表キャリア

2007年8月にクロアチア代表に初招集され、10月16日のスロバキアとの親善試合で代表デビュー。そのわずか2分後に初得点を記録しました。EURO2008予選のマケドニア戦で公式戦初出場。EURO2008本大会にも出場し、2試合に出場しました。2010 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選にも出場しています。

代表歴

2014 FIFAワールドカップ

代表試合数

国際Aマッチ 55試合 4得点（2007年 - 2014年）

タイトル

クラブ

ディナモ・ザグレブ

プルヴァHNL: 2005-06, 2006-07, 2007-08, 2014-15
フルヴァツキ・ノゴメトニ・クプ: 2006-07, 2007-08, 2014-15
フルヴァツキ・ノゴメトニ・スーペルクプ: 2006

ディナモ・キエフ

ウクライナ・プレミアリーグ: 2008-09
ウクライナ・カップ: 2013-14
ウクライナ・スーパーカップ: 2009, 2011

もう一度検索