オシャレ魔女♥ラブandベリー

『オシャレ魔女♥ラブandベリー』

『オシャレ魔女♥ラブandベリー』（英語名：Love and Berry: Dress Up and Dance!）は、セガが開発した女の子向けのアーケードゲームです。このゲームは、2004年10月から2008年9月までとしてアミューズメント施設で遊ばれていました。多くの子供たちから「ラブアンドベリー」や「ラブベリー」という愛称で親しまれていましたが、混同を避けるため、メディアでは「ラブベリ」と短縮されて使われていました。

概要

『オシャレ魔女♥ラブandベリー』は、ファッションをテーマにしたゲームで、同社が開発した『甲虫王者ムシキング』の女の子版と位置づけられています。筐体も『ムシキング』と同様のものが使用され、多様なキャラクターと衣装での着せ替えを楽しむことができます。ゲーム内では、プレイヤーが「ラブ」「ベリー」「ミーシャ」のキャラクターを選び、髪型や服装、靴のカードを使ってコーディネートします。

ゲーム内容

プレイ料金は100円で、コインを投入後に出てくる「オシャレまほうカード」をスキャンします。キャラクターを選んだ後は、個別のファッションアイテムを選択し、場面に最適なコーディネートを行い、「オシャレパワー（お洒落度）」を評価されます。TPOやキャラクターに応じたコーディネートが求められ、さらにラッキーカラーも組み合わせることでパワーを向上させることができます。

着せ替えが終わると、ダンスゲームが始まります。プレイヤーは画面に表示される曲のリズムに合わせてボタンを押し、タイミングの的中度で得点が決まります。最終的にオシャレパワーとダンスの点数の合計が多い方が勝ちとなります。このダンスは、6つの異なるバリエーションがあるのが大きな魅力です。

カードの種類と変遷

初期には76種類のカードが存在しましたが、やがて数は増えていき、最終的には約200種類に達しました。これには、季節ごとの特別カードや公式雑誌の付録が含まれています。ゲームは過去のカード在庫が払い出される形で維持されていますが、現在は新たなカードの出荷は行われておらず、店舗に残っているカードがなくなった段階で、サービスも終了します。

影響と評価

2005年から2006年にかけて、幼児や小学生の女の子たちの間で大流行しました。その人気は、『ムシキング』とも勝るとも劣らない存在となり、街のデパートやアミューズメントセンターでは「ラブアンドベリー大会」なども開催されていました。累計カード出荷枚数は2008年6月には2億7,300万枚に達し、その人気のほどが伺えます。

ゲームは単なるアーケードカードゲームに留まらず、セガはこのキャラクターを用いたアパレル事業まで展開しました。衣装のデザインにはファッション専門学校の学生が参加し、斬新なデザインを生み出す場になっていました。

稼働終了までの経緯

競合も増える中、2008年9月に運営は終了しましたが、終了後は残った在庫カードが払い出され続けました。遊び方は多岐に渡り、DS版もリリースされましたが、充分な競争力を持たないまま、本作自体は徐々に記憶の中に消えゆくことになりました。今もなお、関連商品が発売されるなど、記憶に残り続ける存在です。

このように、オシャレ魔女♥ラブandベリーは、ファッション、ゲーム、アートの融合として多くの楽しい体験を提供した、特別な存在であり続けています。

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