オタカラコウ

オタカラコウ（雄宝香）

オタカラコウ（学名: Ligularia fischeri）は、キク科メタカラコウ属に分類される多年草です。その名の通り、同じ属のメタカラコウに似ていますが、いくつかの点で区別できます。

特徴

オタカラコウは、成長すると1〜2メートルほどの高さになります。根元から生える葉はフキの葉に似ており、長い柄を持っています。葉の形は心臓形で、直径40〜60センチ[[メートル]]にもなり、縁には鋸歯が見られます。茎につく葉は、茎を抱くように生えます。

花期は7月から10月で、茎の上部に黄色い頭花を総状に咲かせます。花は総状花序の下から順に開花していきます。

メタカラコウとの大きな違いは、頭花の舌状花の数です。メタカラコウの舌状花が3個程度なのに対し、オタカラコウは8個程度と多く、全体的にメタカラコウよりも大ぶりです。また、根出葉の形にも違いがあり、メタカラコウの根出葉の基部がほこ形であるのに対し、オタカラコウは尖りません。

分布と生育環境

オタカラコウは、ヒマラヤから東アジアにかけてと、日本に分布しています。日本では、本州（福島県以西）、四国、九州に分布しており、山地から亜高山帯にかけての湿った草地や湿原に自生します。

ギャラリー

オタカラコウの花の画像

脚注

[脚注1] オタカラコウの学名

参考文献

清水建美、門田裕一、木原浩『高山に咲く花』（増補改訂新版）山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑8〉、2014年3月22日。ISBN 978-4635070300。
豊国秀夫『日本の高山植物』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1988年9月。ISBN 4-635-09019-1。

関連項目

メタカラコウ属
メタカラコウ

外部リンク

オタカラコウの標本（千[[葉大学]]附属図書館）
日本のレッドデータ検索システム「オタカラコウ」
* Ligularia fischeri (The Plant List)

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