オデュベル・ヘレーラ

オデュベル・ヘレーラ：ベネズエラ出身の異才外野手

デイビッド・オデュベル・ヘレーラ（David Odúbel Herrera）は、1991年12月29日生まれ、ベネズエラのスリア州出身のプロ野球選手です。現在はアメリカン・アソシエーションのカンザスシティ・モナークスに所属しています。右投左打の外野手として知られています。

プロ入りとレンジャーズ時代

2008年、16歳という若さでテキサス・レンジャーズと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2009年には、ルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レンジャーズでプロデビューを果たし、58試合に出場。打率.280、24打点、21盗塁という成績を残しました。その後も、ルーキー級アリゾナリーグ・レンジャーズやA-級スポケーン・インディアンスで着実に成長を続けました。

2011年にはA級ヒッコリー・クロウダッズで119試合に出場し、打率.306、3本塁打、56打点、34盗塁を記録。2012年にはA+級マートルビーチ・ペリカンズで126試合に出場し、打率.284、5本塁打、46打点、27盗塁をマークしました。2013年、2014年はA+級マートルビーチとAA級フリスコ・ラフライダーズでプレーし、着実に実績を積み上げました。2014年オフには、ベネズエラのウィンターリーグで新人賞とMVPを受賞する活躍を見せました。

フィリーズでの活躍と挫折

2014年12月11日、ルール・ファイブ・ドラフトでフィラデルフィア・フィリーズへ移籍。2015年4月6日のレッドソックスとの開幕戦でメジャーデビューを果たしました。この年、中堅手のレギュラーとして147試合に出場し、打率.297、8本塁打、41打点、16盗塁を記録。守備でも高い能力を発揮しました。2016年にはオールスターに初選出され、159試合に出場して打率.286、15本塁打、49打点、25盗塁をマーク。しかし、守備面では課題も残しました。

2017年にはWBCベネズエラ代表に選出。シーズンでは球団記録となる月間14二塁打を放つなど、活躍を見せました。2018年には球団記録タイとなる5試合連続本塁打を記録しましたが、その後成績は下降。そして2019年、ドメスティックバイオレンスの容疑で逮捕され、MLBから出場停止処分を受けるという事態に。その後、マイナー契約を経て、2021年に再びメジャーの舞台に戻りましたが、2022年には自由契約となりました。

独立リーグでの再出発

2023年6月21日、アメリカン・アソシエーションのカンザスシティ・モナークスと契約。再びメジャーリーグへの復帰を目指し、独立リーグでプレーしています。

オデュベル・ヘレーラは、その才能とポテンシャルで多くのファンを魅了してきました。今後の活躍に期待するとともに、困難を乗り越え、再び輝きを取り戻すことを願っています。

プレースタイル

積極的な打撃と俊足が持ち味。守備範囲も広く、身体能力が高い。

詳細情報

年度別打撃成績、年度別守備成績は省略（原文参照）

表彰

VEWL
新人王：2015年
MVP：2015年
記録
MiLB
テキサスリーグ・オールスターゲーム選出：2回（2013年、2014年）
MLB
MLBオールスターゲーム選出：1回（2016年）

背番号

37（2015年 - 2019年、2021年 - 2022年）

代表歴

* 2017 ワールド・ベースボール・クラシック・ベネズエラ代表

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