オハイオ (戦艦)

戦艦オハイオ(USS Ohio, BB-12)の艦歴

戦艦オハイオ(USS Ohio, BB-12)は、アメリカ海軍が保有したメイン級戦艦の3番艦であり、その艦名はアメリカ合衆国オハイオ州にちなんで命名されました。この艦は、同名の艦としては3隻目にあたります。

起工から就役まで

1899年4月22日、カリフォルニア州サンフランシスコのユニオン・アイアン・ワークス社で起工されたオハイオは、1901年5月18日にヘレン・デシュラーによって命名、進水しました。そして、1904年10月4日に初代艦長リーヴィット・C・ローガン大佐の指揮下で就役しました。

アジア艦隊旗艦としての活動

就役後、オハイオはアジア艦隊の旗艦に任命され、1905年4月1日にはウィリアム・タフト陸軍長官一行を乗せてサンフランシスコを出航し、マニラへと向かいました。この一行には、当時の大統領の娘であるアリス・ルーズベルトも含まれていました。極東への巡航では、日本、中国、フィリピンを訪問し、1907年に帰国しました。この巡航には、後に海軍元帥となるチェスター・ニミッツも士官候補生として乗艦していました。

グレート・ホワイト・フリート

1907年12月16日、オハイオは大西洋艦隊の一艦としてハンプトン・ローズを出航し、セオドア・ルーズベルト大統領の観閲を受けました。グレート・ホワイト・フリートの一員として世界巡航に参加し、この巡航はアメリカ合衆国の国威を世界に知らしめる大きな機会となりました。艦隊はロブリー・D・エヴァンズ少将に率いられ、東海岸や南米西海岸の港を訪問した後、ホーン岬を経由してサンフランシスコへ向かいました。サンフランシスコでは、エヴァンズ少将が体調不良のため、司令官がチャールズ・S・スペリー少将に交代しました。

極東への再度の巡航

1908年7月7日、オハイオは僚艦と共に再び極東へ向けて出航しました。ハワイ、ニュージーランド、オーストラリアを訪問し、各地で熱烈な歓迎を受けましたが、特に日本の東京では熱狂的な歓迎を受けました。艦隊は10月18日に停泊し、日本とアメリカ両国の緊張関係を緩和するのに貢献しました。艦隊はその後、清国のアモイを訪問し、横浜港に戻った後、フィリピンで砲撃訓練を行い、12月1日に帰国の途につきました。1909年1月4日にはスエズ運河を通過し、地中海の港を訪問した後、2月22日にハンプトン・ローズに到着しました。

その後の活動

オハイオは母港であるニューヨークに帰還した後、続く4年間、ニューヨークの海軍民兵の訓練や、大西洋艦隊での訓練、演習に従事しました。1914年には、メキシコの政治的混乱によって脅かされたアメリカ合衆国の権益を保護するため、ベラクルスへ派遣された艦隊に加わりメキシコ湾へ向かいました。その後、夏には海軍士官学校生の訓練巡航を行い、フィラデルフィアで予備役艦隊に加わりました。しかし、1915年と1916年の夏には再び現役に復帰し、海軍士官学校生の訓練巡航を行った後、再び予備役となりました。

第一次世界大戦とその終焉

アメリカ合衆国が第一次世界大戦に参戦すると、オハイオは1917年4月24日に再就役しました。大戦中は、主にノーフォークで新兵に対する艦隊演習訓練に従事しました。1918年11月28日にはフィラデルフィアに到着し、1919年1月7日に予備役となりました。その後、1922年5月31日に解役され、1923年3月24日にスクラップとして売却されました。

関連項目

アメリカ海軍艦艇一覧

外部リンク

Maritimequest USS Ohio BB-12 Photo Gallery

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