オフィスの女王

オフィスの女王（職場の神）

『オフィスの女王』（原題：職場の神）は、2013年に韓国のKBSで放送された連続ドラマです。2007年に日本テレビで放送された人気ドラマ『ハケンの品格』をリメイクし、舞台を韓国の大手食品会社「Y・Jang（Y醤）グループ」に置き換えて、派遣社員の奮闘を描いています。

概要

本作は、韓国社会における厳しい雇用情勢、特に非正規雇用の問題を背景に、スーパー派遣社員ミス・キムの活躍を描いた作品です。主演は、カリスマ的な演技で知られるキム・ヘス。彼女が演じるミス・キムは、卓越した能力と独特のキャラクターで、職場の様々な問題を解決していきます。

韓国での放送時には、「月火ミニシリーズ」枠で全16回にわたり放送されました。脚本はユン・ナンジュン、演出はチョン・チャングンとノ・サンフンが担当。オ・ジホ、イ・ヒジュン、チョン・ユミ、チョン・ヘビンなど、実力派俳優が脇を固めています。

あらすじ

物語は、派遣会社「派遣の品格」に所属するミス・キムが、「Y・Jang（Y醤）グループ」本社に派遣されるところから始まります。彼女の派遣契約は3ヶ月。年齢不詳でミステリアスなミス・キムは、どんな仕事も完璧にこなし、正社員顔負けの能力を発揮します。しかし、彼女には過去があり、多くを語ろうとはしません。周囲の社員たちは、彼女の言動に翻弄されながらも、次第にその実力と人柄に惹かれていきます。

背景と評価

韓国では、4年制大学卒業者の就職率が低く、非正規雇用が多いことが社会問題となっています。そのような状況下で、派遣社員を主人公にしたドラマは、視聴者から大きな共感を呼びました。放送開始当初から「熱い反応」があり、非正規職問題を取り上げた企画として高い評価を得ました。

ただし、ドラマ後半の恋愛要素については、賛否両論がありました。コメディタッチで描かれているため、気軽に楽しめる作品であるという意見がある一方、不要であるという意見もありました。全体として、日本版よりもコメディ色が強く、よりエンターテイメント性の高い作品に仕上がっています。

初回視聴率は約8パーセント、最高視聴率は第8回の約15パーセントを記録しました。主演のキム・ヘスは、その年の「KBS演技大賞」で大賞を受賞。また、翌年の百想芸術大賞では、テレビ部門の最優秀女性演技賞にノミネートされるなど、高い評価を受けました。

日本での展開

日本では、『オフィスの女王』というタイトルでKNTVなどで放送されました。その後、DVDが発売され、dTVなどの動画配信サービスでも配信されています。

主要キャスト

ミス・キム: キム・ヘス
チャン・ギュジク: オ・ジホ
チョン・ジュリ: チョン・ユミ
ム・ジョンハン: イ・ヒジュン
* ケ・ギョンウ: チョ・グォン

まとめ

『オフィスの女王』は、韓国社会の雇用問題を背景に、スーパー派遣社員の活躍を描いたドラマです。キム・ヘスのカリスマ的な演技、コミカルな演出、そして共感を呼ぶストーリー展開で、多くの視聴者を魅了しました。日本でもDVDや動画配信で視聴可能ですので、ぜひ一度ご覧ください。

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