オペラ・バスティーユ

オペラ・バスティーユの概要

オペラ・バスティーユ（L'Opéra de la Bastille）は、フランスのパリにある重要な歌劇場です。この劇場は、パリ国立オペラの公演場の一つであり、オペラやバレエ、管弦楽など多様な公演を行っています。特に座席数が2703席を誇るため、訪れる人々は多彩な演目を楽しむことができます。

歴史と建設

オペラ・バスティーユは、フランス革命の200周年を記念して設計されました。革命の象徴とも言えるバスティーユ広場の近く、かつてのバスティーユ駅があった地点に建設されたのです。この駅は1859年に開業し、1969年に廃止されました。1982年にフランソワ・ミッテラン大統領の下で建設計画が開始され、1989年には無事に完成しました。初の公演は1990年3月17日に行われ、ベルリオーズのオペラ『トロイアの人々』を披露しました。

設計者は、世界中から集まった1700人以上の建築家の中から選ばれたウルグアイ系カナダ人のカルロス・オットーです。彼のプランは1984年に採用され、建設が始まりました。モダニズム様式のガラス張りの外観は、現代的な感覚を引き立てています。

内部と設備

オペラ・バスティーユの内部は、地上7階、地下6階の構造を持ち、そのデザインは観客に快適な観劇体験を提供します。舞台は特に注目されており、世界最大級の9面舞台を誇ります。この舞台装置はすべてコンピューター制御されており、他の公演のリハーサルも同日に行うことができる遮音壁を利用しているため、非常に効率的です。

また、ロビーには著名なアーティスト、ジャン・ティンゲリーとニキ・ド・サンファルによるオブジェが飾られています。これらの作品は、劇場の芸術的価値を更に高めるものとなっています。

現在の公演

オペラ・バスティーユの完成以来、パリの旧オペラ座であるガルニエ宮は一時的にバレエや管弦楽のみに特化した公演が行われていました。しかし、その後は再びオペラ公演も復活しました。これによって両方の劇場が、観客に様々な文化的体験を提供できるようになっています。

このように、オペラ・バスティーユは現代のオペラ文化を象徴する重要な拠点であり、訪れるたびに新しい芸術の体験を提供してくれます。

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