オマリ・スペルマン

オマリ・ラスララ・スペルマン：多様な舞台で輝くバスケットボール選手

オマリ・ラスララ・スペルマン（Omari Rasulala Spellman, 1997年7月21日 - ）は、アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド出身のプロバスケットボール選手です。現在はKBLの原州DBプロミに所属し、パワーフォワードとして活躍しています。

若き日の才能開花

高校時代からその才能を発揮し、4年目の2016年にはジョーダン・ブランド・クラシックに選出されるなど、高い評価を得ました。主要サイトからは5つ星評価を獲得し、ESPNによる2016年クラスのTop100ランキングでは16位にランクイン。10以上の大学からオファーが殺到する中、ビラノバ大学への進学を決意しました。

大学での挑戦

スペルマンは高校時代の学年変更の影響で、NCAAのレッドシャツ制度の対象となり、1年目の2016-17シーズンは公式戦に出場できませんでした。しかし、この期間を無駄にせず、体重を300ポンドから245ポンドまで減量するなど、自己改革に励みました。

2017-18シーズンに満を持して初出場を飾ると、12月13日のテンプル大学戦でシーズンハイとなる27得点を記録。シーズン全体では平均10.9得点・8.0リバウンドの成績を残し、チームを2年ぶりのNCAAトーナメント優勝に導きました。この活躍を機に、2018年のNBAドラフトへアーリーエントリーを決意します。

NBAでの挑戦

2018年のNBAドラフトでは、全体30位でアトランタ・ホークスから指名を受け、ルーキー契約を締結。2018-19シーズンはNBAで46試合に出場する傍ら、Gリーグのエリー・ベイホークスでもプレーしました。

その後、2019年7月にはゴールデンステート・ウォリアーズへ移籍。さらに、2020年2月にはミネソタ・ティンバーウルブズへトレードされ、Gリーグのアイオワ・ウルブズへ送られました。アイオワ・ウルブズでは、3月10日のサンタクルーズ・ウォリアーズ戦で18得点・14リバウンド・12アシストのトリプル・ダブルを達成するなど目覚ましい活躍を見せましたが、NBAでの出場機会は得られませんでした。

2020年11月にはニューヨーク・ニックスへ放出され、その後解雇。2021年1月には再びGリーグのエリー・ベイホークスと契約しました。

海外での活躍

2021年のサマーリーグにシカゴ・ブルズの一員として参加した後、2021年8月にはKBLの安養KGCと契約し、海外でのプレーを決意。2023年にはKBLで優勝を果たしました。

2024年7月にはVTBユナイテッドリーグに所属するBCゼニト・サンクトペテルブルクへの加入を発表しましたが、2025年1月に契約解除。同年2月にはKBLの原州DBプロミとの契約に合意し、再び韓国の舞台でプレーすることになりました。

レバノン代表としての挑戦

スペルマンはレバノン系アメリカ人であり、2023年4月にはレバノンの市民権を取得。レバノン代表として2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップとパリオリンピック予選に出場し、国際舞台でもその実力を発揮しています。

オマリ・スペルマンは、アメリカ国内だけでなく、海外の様々なリーグで挑戦を続け、成長を遂げてきました。レバノン代表としての活躍も含め、今後の彼の活躍から目が離せません。

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