オリンピックのローデシア選手団

ローデシア選手団は、ローデシア・ニヤサランド連邦および南ローデシアとして存在した期間に、オリンピックに参加した選手団です。ローデシアは19世紀末にイギリス南アフリカ会社によって植民地化され、イギリスの直轄領となりました。その後、1953年に隣国の北ローデシアとニヤサランドと共にローデシア・ニヤサランド連邦を結成しましたが、この連邦は1963年に解消されました。

1965年、ローデシアはローデシア共和国として独立を宣言しましたが、黒人に対する人種差別の問題から国際的な孤立を深めました。その結果、1968年のメキシコシティーオリンピックへの参加は認められず、1972年には国際オリンピック委員会（IOC）から追放されるという厳しい処分を受けました。

ローデシアが国際社会から孤立している間、スポーツ界でもその影響は大きく、オリンピックへの参加は長く途絶えることになりました。しかし、1980年にイギリス連邦加盟国の共和制国家であるジンバブエが誕生したことで、ローデシアは新たな道を歩み始めました。

ローデシアは過去に夏季オリンピックに数回参加しています。具体的には、1928年のアムステルダムオリンピック、1960年のローマオリンピック、そして1964年の東京オリンピックの3大会に出場しています。しかし、これらの大会を通じて、ローデシア選手団は残念ながらメダルを獲得することができませんでした。冬季オリンピックへの参加は一度もありませんでした。

ローデシアのオリンピック参加は、その短い歴史の中で、政治的な問題や人種差別といった課題に直面し、国際社会との関係に翻弄された結果、幕を閉じることになりました。しかし、その歴史は、スポーツと政治が密接に関わっていることを示す一例として、記憶されるべきでしょう。

メダル獲得数一覧

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