オリンピックの自転車競技

オリンピック自転車競技の歴史と変遷

オリンピックの自転車競技は、1896年のアテネオリンピックから実施されている、歴史ある競技の一つです。陸上、競泳、体操、フェンシングと並び、第1回大会から途切れることなく実施されています。

ロードレース

ロードレースは、1900年、1904年、1908年の3大会を除き、全ての大会で実施されてきました。男子個人ロードレースは第1回大会から実施されていますが、1992年まではアマチュア選手に限定されていました。その後、プロ選手の出場が解禁となり、1996年からは個人タイムトライアルも行われるようになりました。

その他、男子個人ロードレースの上位3～4名のタイムで競う男子団体ロードレースが1912年から1956年まで、4人の選手が先頭を交代しながら所定の距離を走る男子団体タイムトライアルレースが1960年から1992年まで実施されました。
女子は1984年から個人ロードレースが、1996年からは個人タイムトライアルが実施されています。

トラックレース

トラックレースは1912年を除き全ての大会で実施されており、中でも男子スプリントは1904年と1912年を除き全ての大会で行われています。1996年からはプロ選手の出場が解禁され、競輪選手の参加も可能になりました。女子は1988年より実施されています。

トラックレースは実施種目の入れ替わりが激しいことが特徴です。

初期: 第1回大会では12時間レースが行われましたが、完走者がわずか2人だったため廃止されました。1904年には全種目着順を争う種目に変更されましたが、特定の選手が上位に入る結果になったため、同大会限りで廃止されました。
転換期: 1908年にはスクラッチ決勝が競技時間切れで不成立になるという事態が発生。また、長距離レースでは上位争いに関わらない選手が途中で無理をしないといったレース展開が続出し、スクラッチ、団体追い抜き、タンデムスクラッチを除く4種目が廃止されました。
長距離種目の見直し: 1920年からは長距離種目は50kmレースに絞られましたが、不完走者が続出したため1924年に廃止。長距離種目の復活は1984年の男子ポイントレースまで待つことになりました。1928年には1000mタイムトライアルが採用されました。
近年の動向: 2008年にはBMXが新種目として採用され、男子1kmタイムトライアルと女子500mタイムトライアルが除外されました。2012年には男女同数種目の原則に基づき、中長距離系個人種目が大幅に削減されました。この結果、世界選手権で行われている種目の約半数しか実施されないという問題が生じています。

マウンテンバイク

マウンテンバイクレースは、プロ選手の参加が可能となった1996年から実施されています。男女クロスカントリーのみが行われており、世界選手権に比べて実施種目が少ないのが現状です。

BMX

BMXは2008年の北京オリンピックからレーシングが男女で実施されています。また、2020年東京オリンピックからはフリースタイルも男女2種目で実施されています。

実施種目

トラックレース

男子: スプリント、ケイリン、チームスプリント、オムニアム、マディソン
女子: スプリント、ケイリン、チームスプリント、オムニアム、マディソン

ロードレース

男子: 個人ロードレース、個人タイムトライアル
女子: 個人ロードレース、個人タイムトライアル

マウンテンバイク

男子: クロスカントリー
女子: クロスカントリー

BMX

男子: レーシング、フリースタイル
女子: レーシング、フリースタイル

参加国、メダル獲得数

参加国や各国メダル獲得数については、オリンピックごとに変動します。詳細については、各大会の公式記録を参照してください。

関連項目

オリンピックの自転車競技・男子メダリスト一覧
オリンピックの自転車競技・女子メダリスト一覧
オリンピックの自転車競技・廃止種目メダリスト一覧

外部リンク

olympic.org

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