オリー・アレクサンダー

オリー・アレクサンダー（Olly Alexander, 1990年7月15日 - ）は、イギリスのシンガーソングライター、俳優です。2023年まではイヤーズ・アンド・イヤーズのボーカルとして活動し、現在はソロアーティストとして活躍しています。クィア・アイコンの一人としても知られ、LGBTQ+コミュニティからの支持も厚いです。

生い立ちと学歴

アレクサンダーは、イングランドのノースヨークシャー州ハロゲートで生まれました。母親は音楽フェスティバルの設立者であり、幼い頃から音楽に触れる機会に恵まれて育ちました。コールフォードのセントジョーンズ小学校とモンマス総合学校に通い、学業と並行して演劇にも参加しました。モンマス総合学校在学中には、『ガイズ・アンド・ドールズ』や『The Caucasian Chalk Circle』などの舞台に出演し、演技の才能を開花させました。GCSE修了後、ヘレフォード芸術大学で舞台芸術を専攻。10歳の頃には、父親のキーボードを使って作曲を始めたというエピソードも残っています。

キャリアの始まり

アレクサンダーは、テレビドラマシリーズ『スキンズ』のオーディションを受けた際に、エージェントに見出され、芸能界への足がかりを掴みました。演技のキャリアを追求するため、ヘレフォード芸術大学を中退。その後、数々の映画やテレビドラマに出演し、俳優としての地位を確立していきます。2021年のインタビューでは、過去のいじめや神経性大食症の経験についても語っています。

音楽活動

2010年、ミキー・ゴールドスワシーに誘われ、イヤーズ・アンド・イヤーズにリード・ボーカルとして加入。バンドは瞬く間に人気を博し、数々のヒット曲をリリースしました。2021年からは、アレクサンダーによるソロ・プロジェクトとして再始動。同年には、ブリット・アワードでエルトン・ジョンとの共演を果たし、大きな話題となりました。2023年12月には、ユーロビジョン・ソング・コンテスト2024のイギリス代表に選出され、ダニー・L・ハールとの共作『ディジー』で出場しました。2024年3月には、『ディジー』がポリドール・レコードからリリースされ、ソロアーティストとしての新たな一歩を踏み出しました。2025年には、初のソロアルバム『ポラーリ』の発売を予定しています。

俳優活動

アレクサンダーは、2008年の『サマーヒル』で本格的な俳優活動をスタートさせました。2021年には、エイズ渦に翻弄されるゲイの若者たちを描いたドラマ『IT'S A SIN 哀しみの天使たち』に主演。ゲイであることを公表しているアレクサンダーにとって、この作品は特別な意味を持つものであり、彼の演技は高い評価を受けました。ドラマは大ヒットし、多くの賞にノミネートされるなど、社会現象を巻き起こしました。

私生活

アレクサンダーはゲイであることを公表しており、LGBTQ+コミュニティの代弁者としても活動しています。過去にはクリーン・バンディットのニール・アミン・スミスと交際していましたが、2017年に破局しています。

ディスコグラフィー

オリジナル・アルバム
ポラーリ - Polari（2025年）
コンピレーション・アルバム
オデッセイ - Odyssey（2024年）

主な出演作品

サマーヒル (2008)
IT'S A SIN 哀しみの天使たち (2021)

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