オルトレ・イ・チンクワンタ

オルトレ・イ・チンクワンタ（オルチン）とは

『オルトレ・イ・チンクワンタ』は、1993年10月1日から1994年3月31日まで、フジテレビ系列で放送された朝の情報番組です。イタリア語で「50歳以上」を意味する番組タイトルが示すように、シニア層をターゲットにした内容でしたが、そのアバンギャルドな演出から話題を呼びました。通称は「オルチン」です。

概要

• - 放送期間: 1993年10月1日 - 1994年3月31日
• - 放送時間: 毎週月曜 - 金曜 5時45分 - 6時30分 (JST)
• - 放送局: フジテレビおよび一部系列局

出演者

• - メインMC:

- 車だん吉
- 平松あゆみ（当時フジテレビアナウンサー）

• - レギュラー:

- 小島宏之（漫談家）
- 小井戸秀宅（振付師）

平松あゆみアナウンサーが体調不良の際は、河野景子、八木亜希子アナウンサーが代理を務めました。

番組の特徴

オルチン年齢

番組最大の特徴は、出演者・スタッフ全員が「オルチン年齢」の名札をつけていたことです。オルチン年齢とは、実年齢から50を引いたもので、50歳を0歳として人生の再スタートを切るという意味が込められていました。

アバンギャルドな内容

高齢者向け番組でありながら、内容は非常にアバンギャルドでした。けたたましいハウスミュージックをバックに高齢のボディービルダーが登場したり、セクシーな水着姿の女性が登場するお色気コーナーがあったりと、早朝番組としては過激とも言える演出もありました。

高齢者参加型企画

一般の高齢者が自慢のネタを披露したり、番組主催のスポーツ大会が開催されたりと、視聴者参加型の企画も多くありました。番組に出演していた高齢者の訃報が伝えられるなど、高齢者向け番組ならではの悲喜こもごものエピソードもありました。

放送形態の変遷

番組開始当初は、フジテレビ社屋の駐車場から生放送されていました。しかし、番組内容がマイルドになるにつれて、スタジオにセットを組んでの放送へと移行しました。

また、番組開始当初は、1993年の米騒動を受けて、目黒区の米穀店「スズノブ」提供による国産米の視聴者プレゼントが頻繁に行われていました。

番組の終焉とその後

番組は1994年3月31日に終了しましたが、その後、同じ時間帯で放送されていた『FNN おはよう!サンライズ』の後継番組として『めざましテレビ』が開始されました。『めざましテレビ』は、「イマドキ」「ココ調」といったコーナーで、「オルチン」の先駆的な試みを引き継ぎ、現在もフジテレビの朝の看板番組として放送されています。

テーマソング

• - いつも上機嫌（作詞：藤井青銅・高橋ひろ、作曲：高橋ひろ、歌：高橋ひろ）

放送局

• - フジテレビ
• - 北海道文化放送
• - 石川テレビ
• - 東海テレビ
• - 関西テレビ
• - 岡山放送
• - テレビ新広島

一部系列局では、番組の途中打ち切りや未放送の地域もありました。

スタッフ

• - プロデューサー：中山良三（フジテレビ）、奥村浩
• - 制作協力：メディア・レモラス、オン・エアー
• - 制作著作：フジテレビ

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