オレの息子は元気印

テレビドラマ『オレの息子は元気印』

『オレの息子は元気印』は、1987年1月10日から2月7日まで、日本テレビ系列の『土曜グランド劇場』で放送された全5話のテレビドラマです。この作品は、家族愛や育児の疲れを背景にしたコメディーで、松田克也というスーパーマーケットの店長の視点から描かれた親子関係が主軸になっています。

あらすじ

物語は、東京近郊に住む松田克也とその妻・怜子の家族を中心に展開します。克也はスーパーマーケットの店長であり、怜子は労働省に勤める国家公務員です。二人は学生時代からの恋人同士で、結婚し今では15歳の息子・祐太郎と8歳の娘・さやかという二人の子どもを持つ家庭を築いています。

成長期を迎えた祐太郎は、女性に興味を持ち始め、家庭内でもさまざまなエピソードが展開されます。特に、克也の育児に疲れる様子や、娘・さやかの思わぬ発言が家族の日常を賑やかに彩ります。そんな中で、克也は美術大学生の佐伯千鶴に出会い、彼女との交流が始まります。

しかし、事態は複雑化します。息子の祐太郎が千鶴の下着を盗もうとした男を追い返したことで、彼もまた千鶴に惹かれていくのです。このことから、克也と祐太郎は恋のさや当て合戦を繰り広げ、家族の絆と親子の対立がいかにして影響し合うのかを描きます。克也は親の威厳を持って祐太郎を抑え込もうとしますが、祐太郎は母・怜子を巧みに操って反撃を試みるのです。

登場人物

• - 松田克也（演：奥田瑛二）: スーパーマーケットの店長で、家族を支える父親。
• - 松田怜子（演：秋野暢子）: 克也の妻で、国家公務員として働く母親。
• - 佐伯千鶴（演：河合その子）: 克也が出会う美術大学生。
• - 松田祐太郎（演：河合康史）: 克也と怜子の15歳の息子、思春期の葛藤を抱える。
• - 松田さやか（演：守屋利恵）: 8歳の娘で、家庭内でのユーモアを提供するキャラクター。
• - 正岡先生（演：関根勤）: 学校の教師。
• - 野村修（演：せんだみつお）、野村比和子（演：松金よね子）など、その他の脇役も多彩。

スタッフと主題歌

この作品の脚本は今井詔二が全話を担当し、演出には脇田時三と佐々木章光が携わりました。また、オープニングとエンディングでは、奥田瑛二が自ら歌うシーンが印象に残る特徴的な要素でした。このドラマの主題歌は中原めいこの『UNBALANCE ZONE』であり、作品全体に活気を与えていました。

結び

『オレの息子は元気印』は、1980年代の日本における家族の姿をコメディータッチで描いており、育児や家庭の問題に共感を呼ぶ作品となりました。親子のさまざまな関係性を通じて、笑いと感動を提供したドラマです。この作品は、家庭の温かさや人間関係の複雑さを考えさせる価値ある物語として、今も多くの人々に親しまれています。

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